Vermilion Spear

「…………」 ページ17

ノゼルside

「「……………」」

不味い…話題が無い。そして沈黙が痛い。
おいノゼル、何かノエルと話せる話題はないのか、オイ！！

ノゼル「の、ノエル……その浴衣…似合っている………」

ノエル「…！あ、ありがとうございます、ノゼル兄様！…えっと、兄様も…浴衣、お似合いです…っ！」

ノゼル「……ああ。」

最近やっと、話せるようになったというのに…！
……話さねば！

せっかく二人きりなのだ。何か…！

ノエル「あ、あのノゼル兄様…！」

ノゼル「…何だ。」

ノエルが話しかけてくれた…兄として話しかける事も出来ないのか私は！

ノエル「…〜っあっ、あれを！ …食べたい、です…」

ノエルが屋台の一つを指差す。
……たこ焼き、か…

ノゼル「分かった、並ぶぞ。」

ノエルが私と食事をしたい、だと…

ノエル「…ノゼル兄様は何か…食べたい物はないのですか？」

隣で歩くノエルがそう聞く。

食べたい物…？

ノゼル「…ノエルと一緒に、食べれるなら何で、！！」

…ふ、不覚！思った事を口に出してしまった…！

ノゼル「…い、いや、ちが…」

違くない、分かっている。

ノエル「…わ、わわ私もです！兄様と、食べたいです…だから、半分こ、しましょう！」

ノゼル「………」

丁度そこで順番が回ってくる。

店主「いらっしゃい！どの味がいいかい、にぃちゃんと嬢ちゃん！」

ノゼル「…たこ焼きを、違う種類を一つずつ。」

店主「はいよ！」

ノエル「…え…！」

ほとんど待つ事なく品を渡される。

店主「はい、二つ！良かったな嬢ちゃん！
優しいにぃちゃんに祭りに連れてきて貰って！」

ノエル「……ええ…！」照)

ノゼル「…店主、代金だ。感謝する。」

代金を渡して屋台から離れる。

店主「えぇー！待ってにぃちゃん！！こんな要らないから！お釣り！お釣りーーっ！」

ふ、店主、そんな金端金だ。釣りなど要らん。(札束)皇族を舐めるなよ。

ノエル「(優しい、お兄ちゃん…)」

ノゼル「(優しい、お兄ちゃん…)」

…私が？

「ノゼル兄様…」→←「俺もだけど、フエゴレオン君も相当一途だよなぁ…」

ラッキーアイテム

マルクスの書類

ラッキーカラー

あずきいろ

キャラ（登場キャラのみ）

サラ・サキュラー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す