【番外編】身体・記憶ともに退行�� ページ10
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気がつけば知らない部屋にいた
ソファの上で寝ていて、何か掛けられている
何だと思って見れば、オーターのコートだった
いや何で？？
時計を見れば夕方の５時頃で、窓から入る光は赤く染まっている
そう言えば、朝からの記憶が全く無い
ガルナは取り敢えず身体を起こした
すると見えたのは可愛いウサギのぬいぐるみ
いやマジで何で？？？
ガルナの頭には疑問しか無かった
本当に何があったのか覚えてない
ふと首を横に向けると、ソファの上で腕組みをしながら寝ているオーターの姿があった
そしてソファに挟まれるように置いてあるローテーブルの上には大量のコピー用紙
しかも全てデッサンが描かれている
ガルナは取り敢えずソファから降りてオーターの肩を揺すった
『オーター、オーター、起きて。マジで起きて。はよ起きろ』
ゆさゆさとしているとオーターが鬱陶しそうに目を覚ました
そしてガルナの顔を見るなり、固まった
オ「………戻ったのか」
『記憶丸々ないんだけど、どういう事』
それからガルナはオーターに全てを聞き、絶句した
『…ぁぁぁああああ………マジかぁ……マジかよぉぉお…………何か変な事言ってなかった？』
オ「特には。それよりもお前、あの年からあんなだったのか」
『…だって、親が全部完璧にやれって言うもん。出来なかったら滅茶苦茶怒られたし』
そりゃ６歳児とは思えない程に絵も上手けりゃテーブルマナーも完璧な訳だ
オ「ああそれと。アレはやる」
『あぁ、コレ？やった』
ガルナはソファに置かれているウサギのぬいぐるみを抱き上げた
『これ可愛い。買ってくれたの？』
オ「……職員がお前の為にと持ってきてくれた。礼は要らないと言っていたからしなくて良い」
『そーなんだ。じゃあ貰っちゃお』
オーターは自分がガルナの為に出しました、なんて言える訳がなかった
そしてそんな事も知らないガルナは嬉々としてそれを抱いている
『まぁでも、ご迷惑お掛けしました』
オ「フン、神覚者なら一般市民の魔法ぐらい避けろ」
『いやアレはしょうがないから。マジでギュンって方向転換してきたから』
元に戻ったガルナの姿を見て、他の神覚者は安堵とほんの少しの残念さを覚えた
後日、ガルナが仮眠室のベッドにウサギのぬいぐるみを置いているのを他の神覚者達に知られるのは、また別の話
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アリクイ(プロフ) - 今までで一番好きな幼児化だ…最高でした💗まじありがとうございます 本編も大好きです✨ (3月28日 18時) (
レス) @page10 id: b18e3d7574 (このIDを非表示/違反報告)
季節外れの雪だるま(プロフ) - とても面白かったです！更新よろしくお願いします🙏 (3月27日 21時) (レス) id: 12a58ce157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらんそわ。 | 作成日時：2024年3月26日 18時
