【番外編】身体・記憶ともに退行�� ページ7
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６歳の女児は何を好むのだろうか
オーターには全く想像が付かなかった
この無機質な部屋にはソファが２つと、ローテーブルが１つ
難しそうな魔導書が何冊かと、大人が読むような雑誌が数冊
強いて言うなら、紙とペンがあるぐらいだろうか
オ「…絵を描くのは好きですか」
『うーん…、多分、好き』
微妙な反応にオーターは悩むが、何も無いよりかはマシだろう
棚からコピー容姿を数枚と、カラーペンと鉛筆数本を取り出してローテーブルに置いた
オ「何か描いて過ごしましょう」
ガルナはウサギのぬいぐるみを横に置いて、鉛筆を手に取った
そして暫く何を描こうか考え、紙に描いた
やはり絵を習っているだけあってか、６歳児とは思えない絵にオーターは夢中になる
オ「何を描いてるのですか？」
『あれ』
細い指で指さしたのは、花のささっていないただの花瓶
どうやらデッサンをしているらしく、しかもかなり上手い
陰影がきちんとつけられており、見てるこっちまで面白くなる
するといつの間にか描き終えていたらしく、それを見たオーターは「少し待ってて」と部屋を一旦出て、何か良さそうなものを片っ端から集めて再び部屋に戻ってきた
オ「好きなもの何でも描いて下さい」
ガルナはその中から小さな彫刻を手にとって、目の前に置いた
ガルナは絵を描き、オーターはその光景を眺めていると昼休憩の始まりを告げるチャイムが鳴った
オ「もうこんな時間ですか。外、食べに行きましょう」
それを聞いたガルナは頷いて鉛筆を離した
人が多いからとオーターに抱き上げられたガルナは、建物内が気になるらしくキョロキョロとしている
そしてすれ違う人は全員ギョッとした視線を向けるが、朝事前に各部署でこの事が知らされているのでそれを思い出しすぐに視線を前に戻る
ラ「オーター！ガルナ！」
今から食堂に行くらしいライオと鉢合わせた
ラ「何してたんだ？」
『絵、描いてた』
ラ「それは良いな！上手に描けたか？」
『んー……、』
首を傾けるガルナを見て、オーターは「上手に描けてましたよ」と伝える
するとガルナは少しだけ目を細めた
言っておくがこれはお世辞ではない
マジで上手かったのだ
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アリクイ(プロフ) - 今までで一番好きな幼児化だ…最高でした💗まじありがとうございます 本編も大好きです✨ (3月28日 18時) (
レス) @page10 id: b18e3d7574 (このIDを非表示/違反報告)
季節外れの雪だるま(プロフ) - とても面白かったです！更新よろしくお願いします🙏 (3月27日 21時) (レス) id: 12a58ce157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらんそわ。 | 作成日時：2024年3月26日 18時
