これでも一応神覚者 ２【MASHLE】

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ローブを捕まれ距離を離す事の出来なくなったマカロンは歯を食いしばる




マ「(ギリギリまで手を伸ばして小指の力だけで！？そんな…っ！)」




マッシュはマカロンの身体を思いっきり地面に叩きつける




マ「(馬鹿なっ…！！)」




そして地面に叩きつけられた反動で宙に浮いた杖をマッシュは握り折った




「おいおい…」


「嘘でしょ…！？」




「音速鬼ごっこを制したぞ…！！！」




杖が折られた為、巨大な鐘は消え去った




「あのマカロンを…！！」


「これで神覚者に王手か…！！」




場内は一気に熱狂に包まれる





マ「フフ…魔法も使わず大したもんだ。惚れたわ、私の負けよ」




マカロンは地面に仰向けになりながら、そう呟いた





『………絶対人間じゃない』


カ「まさか、音速鬼ごっこを制するとは……」





そしてその戦いを見ていたガルナとカルドはあまりの結果に、酷く唖然としていた



これでオーターの差し金は全滅





『オーターもカワイソ。差し金使ってまでマッシュを殺そうとしたのに、その差し金が負けるなんて』


カ「君、本当性格悪いね」


『本当の事を言ってるだけだけど。オーターもダブルスタンダードなとこ、直した方が良いよねぇ』




ガルナは呟きながらスキットルを傾ける


しかし全て飲みきってしまっていたらしく、酒は一滴しか出なかった




『…切れてる、』



少しがっかりした表情で、ガルナがスキットルの蓋を閉めた時だった



会場全体を凄まじい圧力が襲いかかり、それとほぼ同時に空に亀裂が入って割れた




カ「っあれは…！？」




割れた部分から出てきたのは無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)



そして動こうとしたところで、時間が止まった





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