【ＷＴ】放課後、またこの屋上で。【sm】

3話 ページ3

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····誰だこいつ。
何で話したこともないようなやつを。

靴の色を見るに、同じ学年っぽいが、····こんなやつは見たことがない。


後ろから来た、ということは俺が来るより前からここにいた、ということだ。

さぼりか？

という疑いの目を目の前の彼女に向ける。


よく見ると、彼女はとても整った顔立ちをしていることが分かった。普通に教室にきていたら話題になることは多いだろう。

···さぼりの線は濃厚だな。


でも、


sm「······関係ない。」

『いやあるでしょ、屋上立ち入り禁止になったら困るし』


いやそういうことかよ。自分の事情か。

····いや別に期待してたわけではないがな？


sm「······」

『それより君さぁ、どうして死のうとしたの』

sm「いう必要ある？初対面の人に。ていうか誰」

『あぁ、確かに言ってない。私はAA。2年A組』


ぇ？同じクラスなんだけど。
見たこともない気がするが？


sm「ｴﾍｯ？同じクラスじゃん、いたっけ？」

『君今ｴﾍｯって言った？』

sm「···言ってない。」


危な、···こいつのペースにのったら素が出る。

そして何より、どうして止めたのか、人のためということなのか、···。

そんな俺の疑問を察したのか、なんで、かぁ···。と独り言のように呟いていた。


『そうだねー、···なんていうか、もったいない？かな。せっかく元気なのにさ、自分から捨てちゃうなんてさ』


···それは、そうかもしれないが。

俺なら知らない人なら無視するかもしれない。仲のいいあいつらだったら別だろうが。



『それに、···』








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『私、あとちょっとで死んじゃうかもしれないから、かな』






sm「······は？」

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