2話 ページ2
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目の前には、青い空が広がっていて、空気が澄んでいる。
放課後の、誰もいない屋上。自分だけの特別な場所。
そこに、屋上の扉の開く音と、自分ではない誰かの足音が響く。
そもそもどうやってここのカギを手に入れたのか気になったが、それよりもどんな人が、どんな目的でここに来たのか。
屋上でいつも一人くつろいでいる私が言うのもなんだが、あまりいい理由ではない気もする。
自分のいるフェンスの方に足音は近づいてきている。
どんな人が来たのかと好奇心が湧いて、ばれないように様子をうかがう
――と、そこには、明るめの髪色に、目鼻立ちのしっかりした整った顔の男子生徒がいた。
これが俗にいうイケメン、と騒がれるような人なのだろう。
何より印象的なのは、アメジスト色のきれいな瞳だろうか。
無表情．．．というより死んだような顔をしているが、どこか真面目そうで、本なんかを持っていたらきっと様になるだろう。
少し大人びた表情にしばし見入っていたが、彼の行く先に、目を見張る。
こちらには気づいていない様子だが、校舎のぎりぎりまで歩いているのが見えたのだ。
あそこまで行くとなれば――――死ぬ気か？
せっかく生まれてくることができて、今まで生きてきたというのに。
もったいないなぁ。
一度きりなのだから、大事にすればいいのに
なんて思っているだけではどうしようもない。
私はゆっくりと立ち上がって、後ろからそっと近づく。
『君、死にたいの』
男子生徒が息を呑んだのがわかる。図星だったらしい。
それにかまわず口を開く。
死にたいっていうんだったら、見せてあげる。
『死ぬくらいならさぁ、私にちょうだいよ。君を。』
―――幸せを、教えてあげる―――
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つきりとうぺ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» わぁ…！本当にありがとうございます…！長い間更新止めてしまっていたので、また少しずつでも動かせるように頑張ります、ありがとうございます、m(_ _)m (8月10日 9時) (
レス) @page20 id: 591d9e006a (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 当初から読ませて頂いていたのですが、smさんも雰囲気にあってて凄く良いし夢主の明るい系なのにミステリアス感があるのがまた味を出してて凄く好きです！！話の題材設定も私の好みですし。この話超読みたい！となり超探すほど大好きですまた読み返しに来させて頂きます (8月10日 9時) (レス) @page20 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 抹茶＠まっちゃんさん» わ〜！！！！めっっっちゃ嬉しいです〜！！！！！もう全然コメントウェルカムなのでほんとありがとうございます！！！頑張ります！ (2022年3月3日 22時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶＠まっちゃん(プロフ) - つきりとさん» ふぁぁあ！？レスありがとうございます！通知来た瞬間に興奮して、その勢いでコメントしたから気持ち悪い文章で、ひかれてないか心配だったのでレスされてめちゃうれしいです！更新も無理しない程度にがんばってください！二度の長文しつれいしましたぁぁあ！ (2022年3月3日 22時) (レス) id: 38b4e77aba (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 抹茶＠まっちゃんさん» ありがとうございます！！！変なとこで切っちゃってましたからね...すみませんお待たせしました！お待たせてしまった分面白くなるかもしれないのでお楽しみに(？)！！(←自分でプレッシャーをかけるタイプ) (2022年3月3日 22時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
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