6.私じゃどうにも出来ないんだ ページ7
「っと……石田」
「…黒崎…」
「…何だよ、有難うとかねぇのかよ」
「何!?」
「テメーの撒いた騒動の尻拭いをしてやったんだぜ俺は。礼の一言くらいあってもいいんじゃねぇのかって、言ってん」
「だ」と言った途端、糸が切れたのか一護がそのままぱたりと倒れる。
「黒崎ー!? な…何してるんだ! ふざけてる時じゃないだろう!」
「…って〜…、あ…? 何だ…力が入らね…」
その瞬間、斬魄刀を持つ一護の腕が急に上がり、刀の形状が崩れ始めた。
「な…!? 何だ!? 何だよこれ!?」
「……さっきさ、いきなり霊力を解放したろ? それで調節が効かなくなってるんだよ。このままじゃ力が暴走して、霊体である一護は消滅してしまう」
「はァ!? じゃあ呑気にそんな事言ってないで、何とかしろよ!」
「……ごめんね、私じゃどうにも出来ないんだ。だから、心苦しいけど……」
「黒崎!」
雨竜が駆け出してきた直ぐ、弓が巨大化する。私は、その瞬間を見逃しはしなかった。拳をグッと強く握りしめ、雨竜に向かって叫ぶ。
「……雨竜! 一護が御しれない霊気を、あんたが奪って固めて放てばいい! 一護の霊気が落ち着くまで何度も何度も!」
「……! ああ! わかった!」
強く頷いた雨竜は空に向けて、何度も矢を放ち始めた。その度に腕に傷が付いていく。
「な、何してんだお前…?」
「五月蝿い!」
「な、なんだか知らねーけど止めろよ…! 手ェボロボロになってんぞ……!」
「…っ、黙っとけ一護! これしか……これしか方法は無いんだ!!」
「言ったろう! 僕は死神を憎む! 言ったろう! お互いここで生き残らなきゃ、殴る相手がいなくなる!
礼を言えだって!? 冗談じゃない!
生き残って、殴らせろ! 黒崎一護!! そして僕を殴れ! 黒崎一護!!!」
矢を放つ度、更に傷付いていく雨竜の腕。それをこれ以上見られなくなった私は、胸が締め付けられる感覚に襲われ祈る様に手を組み、目をキツく閉じた。
全てを放ち終えるまで、ずっと。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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エイハ(数学撲滅委員会会長P)(プロフ) - 手直し頑張ってください!応援してます! (2017年7月25日 18時) (レス) id: 407681ec49 (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - MIETOさん» コメント有難うございます! 有難うございます! 後はちょくちょく挿絵を入れるだけなのともう少しでこのパートの手直しが終わるので楽しみにして頂けたら嬉しいです…!(/∀\*) (2016年11月25日 7時) (レス) id: 273e28fec8 (このIDを非表示/違反報告)
MIETO(プロフ) - この作品凄く好きです!手直し頑張ってください! (2016年11月25日 7時) (レス) id: d217af1dcd (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - Ririna375さん» コメント有難うございます! 今ちょっと調子が良くて手直しがそれなりに進んでいます(*´罒`*) 早く公開できるように頑張ります! (2016年6月27日 19時) (レス) id: 0e76fea726 (このIDを非表示/違反報告)
Ririna375(プロフ) - はじめまして!手直し頑張ってください! (2016年6月27日 16時) (レス) id: c7e2de022e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原 紫歩 | 作成日時:2013年4月28日 17時