第八話. ページ9
外に出ると、雨が降って居た
雨も、嫌いだ__________
「幹部、傘を御持ちしました」
『有難う。少しだけ…急ごうか』
雨が、嫌いだ__________
何時、異能に制御が効かなく成るか判ら無いから
だから、嫌い
こんな事に成るなら私から異能なんて無くなって仕舞え…
『…御免ね。矢張り皆、先に戻れるかな』
「幹部は?」
『私は少しだけ、遣る事が出来たから』
口からつらつらと出て行くのは只の気休め程度の嘘
段々と息苦しくなって来た所為か、言葉が途切れる
「では先に行ってます」
そう云って黒服達は去って行った
ざあざあと雨音はより一層強まる
此は拙い…
『…ぅ、ぐっ、』
私の異能力、雪国は鋭利な氷の結晶を出し、其れを自在に操るもの
其の不利な点は一目瞭然
“雨”
私の異能と雨が干渉し合うと異能の暴走が始まる
長期の訓練で可成り制御出来る様に成ったが
こうも雨足が強まると制御が効かなくなり私は自我を失う
次に自我を取り戻した際には多大な身体への負担と周囲の損傷
精神的な負担も大きい
『……っは、此だから私は…私が、嫌いだ』
段々と意識が遠のく
『格好悪い…何が幹部だ、こんなので。』
「余り自分を卑下するのは辞め給え」
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凜(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2021年5月28日 21時