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翔｢ここ、座って。｣
ここ、と自分が座っているソファの真下を指さす翔太。
『え、まだ髪の毛乾かしてないし。』
翔｢だから、乾かしてやるから。ほら、ここ。｣
『…え？なんで？』
翔｢…なんで、って、、、夕飯の、お礼？｣
え、翔太が？あの翔太が、ドライヤー？？
嬉しい…けど、感情が追いつかなくてますますパニックになる。
…私今日だめだ、感情がジェットコースターすぎて血管破裂するかも。
ブオーン、というドライヤーの音だけが響くリビング。
髪の毛を触る手が優しくて、ドキドキする。
こんなに優しく、大切なものを扱うかのように触ってくれて、嬉しくない訳がない。
けど。
『あのさ、翔太。』
翔｢んー？なにー？｣
ドライヤーの音が大きくて、自然と私たちの声も大きくなる。
…頑張れ、私。
『……私って、翔太の何なのかな。』
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作者名：miracle | 作成日時：2021年5月1日 19時
