素直になれなくて、 (ページ25)

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その後もふっかのオネエキャラは続いて、

辰｢深澤辰哉王は翔太にあげるわ！｣

とか訳わかんないこと言い出したて、そろそろだるいなって思い始めた頃。

大｢あのさ、ちょっと話してもいい？｣

辰｢ん？どしたの佐久間、急にかしこまって。｣

大｢いや、うん。この際だからふっかにも聞いといてほしいんだけど。

翔太、

俺、Aちゃんに告白したから。｣

…え、、は？

辰｢え…？ちょ、佐久間、お前、｣

大｢ごめんね。俺、お前ら見てるの限界だった。
好きな子がセフレみたいに扱われてるなんて、さ。

それに、Aちゃんが他のやつ選ぶならしょうがないって、翔太言ったよね。｣

…言ったけど。

え、あいつが、佐久間を選んだってこと…？

大｢だからさ。Aちゃんのこと大事にできないんだったら、もう近づかないで。

俺が幸せにするから。｣

すげー真剣な眼差しで俺のこと見つめてたのに、最後はふにゃっと笑って、

大｢雰囲気悪くしてごめんね｣

って1万円札を置いて出て行った。

…この店、こんなしねーよ。お坊っちゃんが。

“大事にできないんだったら、もう近づかないで”

って言葉がいつまでも頭から離れない。

もう、Aと一緒にいられないってこと…？

心のどこかで、あいつは俺のそばから離れないって、タカをくくってたのかもしれない。

無意識かもしれないけど、

『翔太、ちゅ、して、』

行為の時だけは甘えてきて、

『あ、やっ、翔太、すき、』

普段はそんな素振り見せないくせに、俺のことを好きって言うのに、どこかで安心していたんだ。

辰｢なべ…。大丈夫…じゃねぇな。｣

…曖昧な関係のままでもいい、って思ってた俺が間違っていたんだろうか。