３年生、秋 ページ25
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あれ以来、Aがうちに来ることが増えた。
あの翌朝は、
『…なっ、なんで！辰哉が隣にいるの！？』
辰｢いやいや、酔っ払ったAを優しく連れて帰ってあげたの、どこの誰だと思ってんの？
あーあ、それにしても昨日のAちゃんはかわいかったなぁ。辰哉、いかないで？って。｣
『なっ、そ、そんなこと言う訳ないじゃん！』
なーんて、赤面しながらあたふたしてたけど。
まぁ、うちに来るのが増えて嬉しい反面、俺の理性も結構限界で、毎回耐えてえらい、って誰かに褒めてほしいんだけど。
文化祭の準備期間は特に、帰りが遅くなることも多かったからよくうちに来た。
『今日夜ご飯、何食べる？』
｢えー、何だろ。ラーメン。｣
『一昨日もラーメンだったじゃん。スーパー寄って、何か作ろっか？』
｢え、いいの？Aの手料理！？｣
『そんな大したもんは作れないけど、、じゃ、買い物して帰ろっか』
なーんて、カップルみたいな時間を過ごした。
辰｢いや、ハンバーグまじでうまかったわー。店で出てくるレベル！ありがとね。｣
Aが作ってくれたご飯を食べた後、ソファに2人並んでコーヒーを飲む。
これも、何だか恋人っぽくて幸せな気持ちになる。
『大袈裟だよ。でも、喜んでもらえて良かった。』
辰｢いや、まじでうまかった。Aはいつでも嫁行けちゃうなー。｣
『よ、嫁…。まぁ、ほら、嫁ぎ先がないからさ。』
目を泳がせて、無理やり笑うA。
なんか、今なら言える気がする。
辰｢…俺前言ったじゃん。めめとうまくいかなかったらもらうよ？って。覚えてない？｣
『覚えてな、くはない、、』
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作者名：miracle | 作成日時：2021年3月21日 14時
