本当はかっこいいんです (ページ18)

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２年生、冬ページ18

Tatsuya side

蓮｢あ、ふっかさん、火貸してくれません？｣

成人しためめと、よく喫煙所で会うようになった。

タバコ吸ってる姿もめちゃめちゃ絵になるな、こいつ。

辰｢最近、彼女とはどーなの。｣

蓮｢仲良くやってますよ？やっと振り向いてくれたんでね。毎日楽しーっす。｣

そうかそうか、それは良かった。

めめに彼女ができて良かった、と思う反面、Aの気持ち知ってたくせに、蔑ろにしやがって、とも思う。

…まぁ、Aと付き合われても困るんだけど。

矛盾してるよな。

あと、矛盾してることと言えば、もうひとつ。

『ねぇ辰哉、タバコ切れた。買ってきて？』

辰｢いや何でだよ。せめてそこは一緒に行こ？、だろ。｣

Aも、タバコを吸うようになった。

最初、トコトコと喫煙所についてきたからどうしたかと思ったら。

俺のを1本取って、吸い出して。

『ゲホッ、ゲホッ』

辰｢え、なに、突然！？どしたの！？
体に良くないよ。俺のやつ、重いし。｣

『…だって、辰哉いっつも喫煙所いるんだもん。

今度、私が吸えそうなやつ、買って。』

むせてうるうるしてる目でそんなこと言い出して。

え、俺が喫煙所いるから、Aも吸うって言ってんの？

どういう風の吹き回し、、、？

でも、めちゃめちゃ嬉しくて。

ただ、タバコは体に良くないよ、って、自分のこと棚に上げて心配になったりもして。

とりあえず、1mmのかわいいやつを買ってあげた。