本当はかっこいいんです (ページ16)

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２年生、秋ページ16

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｢ねぇ！ビックニュース！！！

目黒くん、彼女できたって！！！！！｣

学食でAとグダグダしていたら、急に飛び込んできた同期。

辰｢え、は？彼女って、誰？｣

｢なんか、目黒くんがずっと好きだった年上の人なんだって！

目黒くんにずっと好きでいてもらえるとか、前世でどんな徳を積めば、、、｣

“目黒蓮に彼女ができた”

と騒がしくなる学食。

そうだ、あいつファンクラブあるんだもんな、この中にもめめのこと狙ってたやついるんだろうな。

目の前のAを見てみると、ずっと驚いた顔をしてて。

辰｢A、大丈夫…？｣

『え、あ、うん。大丈夫…？』

いや、聞き返してるし。

辰｢ちょっと、外でよ。｣

Aの手を引いて、キャンパス内のベンチに座る。

辰｢お前は知ってた？…めめに、彼女、できたって。｣

『いや、知らなかった。

…でも、なんか、、、』

“そっか、って感じ”

遠くを見ながら、そう呟いた。

『…びっくりはしたけど、蓮くんがその人のこと好きなのは、ずっと知ってたし。

良かったね、おめでとうって、感じかな。』

その横顔があまりにも儚くて、キレイで。

『でもそっか、蓮くん彼女できちゃったかー。

これで、私の片想いも、終わりかな。』

なんだかAが消えちゃいそうな気がして、

思わず抱きしめた。