幼馴染の君に恋をした３ (ページ6)

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本格的な文化祭の準備が始まり、みんなそれぞれ係の仕事を進める。

俺たちは衣装係の子達に呼ばれ、サイズを計っていた。

その時、脚本係の子達が声をあげる。

脚本「あの、ちょっと提案なんですけどいいですか？」

その声にみんな耳を傾ける。

脚本「あの、ロ〇オとジュリ〇ットって結局最後は２人とも死んでしまうから、とらえ方にもよるけ
　ど、バットエンドじゃないですか。」

脚本「だから、ハッピーエンドに変えたいなって思うんです。」

紫『確かに。』

俺は納得する。

俺もはじめ物語の内容を読んだとき、こんな終わり方はアリなのかと思った。

脚本係の子は話を続ける。

脚本「それと、もう少しアレンジを加えるのもありかなって。」

女「アレンジって？」

脚本「例えばなんだけどね…。」

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女「それめっちゃ良いじゃん！」

男「うんうん。」

脚本「本当に？でも、平野君と廉くんはどう思う？」

紫「俺は良いと思うよ。廉は？」

廉「うん、ええと思う。」

俺と廉の言葉を聞いて脚本係の子はホッとしたように笑う。

脚本「ありがとう！じゃあこれで作ってみるね。」

そう言って脚本係の子は走って行った。

紫「なんかすごい複雑なお話になりそうだね。」

廉「そうやな(笑)でも、なんか今の時代にあってるんじゃない？」

紫「なんか、責任重大って感じだわ。」

廉「アハハッ。それは確かに。」

廉は楽しそうに笑う。

数日後、台本を見てあまりのセリフの多さに絶望するんだけどね…。