幼馴染の君に恋をした３ (ページ32)

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紫「ん…。」

外から聞こえてくる鳥の鳴き声に目を覚ます。

そして、一番に視界にうつったのは俺の隣で眠っている廉。

俺は思わず小さく笑う。

俺のほうが先に起きるなんて、いつぶりなんだろう。

壁にかけてある時計を見ると

9:10をさしていた。

俺は天井を見つめ、昨日のことを思い返す。

正直、めっちゃ緊張した。

でもそれ以上に幸せで。

廉が好きと言ってくれるたびに、俺の胸は高鳴った。

俺はもう一度廉の方に体を向ける。

そして、ゆっくりと布団から手を出し

廉の頬に触れた。

軽く親指を動かすと

廉はゆっくりとまぶたをあける。

紫「おはよ。」

廉は数秒ぼんやりと俺の顔を見つめた後

急に顔を真っ赤にして、勢い良く布団を被った。

紫「え、ちょ、廉？」

廉「〜〜〜。」

もしかして、照れてる？

紫「廉、おはよ〜？」

廉「…おはよう。」

紫「ほら、布団から出て。」

俺が声を掛けると、廉は顔の半分まで布団から出た。

俺の読み通り、廉は顔を赤くして目を泳がしている。

俺はもう一度廉の頭を撫でる。

紫「恥ずかしいの？」

廉「だって俺昨日…。」

紫「可愛かったよ。」

廉「っ///」

紫「俺、幸せだった。」

廉「…俺も。」

俺が笑いかけると、廉は小さく呟いた。