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紫耀side
学校行事も終わりそろそろ近付いてくるのは、あの一大イベント。
クリスマス。
去年は家族で過ごしていたけど、今年は廉と一緒に過ごしたい。
けれど俺の今の貯金ではクリスマスらしい事をしてあげられない。
だから俺はバイトを始めた。
もちろん廉には秘密で。
始めたのはカフェの店員。
廉にバレないように、わざと家から遠いバイト先にした。
先輩「平野くんおつかれ。」
紫「はい、ありがとうございます。」
今日もバイトを終え更衣室に入る。
バイトを始めて数週間。
仕事には慣れてきたのだが何より廉と過ごす時間が減ったのが辛い。
登校と下校はできているのが救いだ。
まぁもとから放課後一緒に遊ぶ機会が多かった訳でもないんだけど。
でもこれもクリスマスまでの辛抱だ。
俺は荷物をまとめるとバイト先を出た。
家に帰ってご飯を食べているとお母さんが話しかけてきた。
紫母「クリスマスなんだけど、私とお父さんは出掛けるから。」
紫「あ、うん。分かった。」
相変わらず仲良いな。
紫母「それと、今年はいつもより遅く出掛けるから帰るのも9時頃かも。」
俺の両親は毎年クリスマスは二人で出掛ける。
でも、俺に気を利かせていつも少し早く行って俺と過ごせるようにしてくれていたんだ。
なるほど。
俺のクリスマスの予定はバレバレって事か。
紫「了解。」
俺は少し苦笑した後に笑いかける。
そんな俺を見て、お母さんも少し意味ありげに微笑んだ。
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恋空奈 - 色々なことを考えて感想を削除させてもらいました。これは作者のせいであり皆様は一切関係ございません。これからも私の小説をよろしくお願いします。 (2021年4月2日 23時) (
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作者名：恋空奈 | 作成日時：2021年3月14日 18時
