幼馴染の君に恋をした３ (ページ29)

今日:16 hit、昨日:6 hit、合計:95,258 hit

１２２ページ29

廉「おじゃまします。」

紫「入って入って。」

えー。

今、何故か紫耀の家にいます。

紫「ほら濡れたでしょ？これ。」

廉「あ、ありがとう。」

ぼーっとしている俺に紫耀はタオルを渡す。

紫「身体、冷えたよね。今お風呂沸かしたから入って良いよ。」

廉「紫耀からでええよ。」

紫「え、でも。」

廉「俺は大丈夫やからさ。」

紫「…わかった。」

紫耀はトコトコとお風呂場に向かった。

その姿を見送ったあと俺はリビングのソファーに座る。

廉『あ～、どうしよう。』

俺は手で顔を覆う。

廉『クリスマスイブに泊まりって…。』

まさかこんなことになるなんて想像もしてへんかった。

てか…。

廉「…するんかな。」

その言葉を口にした瞬間、一気に身体が熱くなる。

廉『わぁぁぁぁ〜〜〜。』

俺は無言でソファーに崩れ落ちた。

どうしよう。

心の準備が。

俺はドキドキと鳴っている胸を押さえる。

……でも準備はしていた。

いつか紫耀を受け入れられるように。

ゆっくりとだけど。

廉『だからきっと大丈夫。』

そう自分に言い聞かせ、気を紛らわす為にテレビを着けた。

しばらく経つと

ガチャッと言う音がして、紫耀が声をかけてきた。

紫「廉、どーぞ。」

廉「うん、ありがとう。」

俺は席を立つと、お風呂場に歩いて行った。