不思議なお客 【高橋一生】

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「は〜、アラサー目前の女が2人も揃って独り身か〜〜」



こっこがため息しながら、おつまみの枝豆を口に入れた。



「アラサー目前とか聞きたくない〜！まだ全然20代だもん〜」



2人とも酔いが回って来て、愚痴っぽい口調になる。




「あ、そういえばさ、

今やってるドラマあるじゃん？」




こっこが話題を変えた。




「ドラマ？」


「あぁ、そうだ。
あんたテレビ見ない人だったね(笑)

テレビも家にないんだっけ？」


「うん、あっても見ないしね…(笑)」


「ま、見てなくてもいいんだけどさ。

そのドラマに出てくる高橋一生って俳優がもう、超〜〜いいの！！」




こっこはその俳優の良さを力説しながら、スマホで画像を検索してくれた。




「ホラ、この人。ドラマの役だと更にかっこいいんだよ」





スマホの画面を見た瞬間、


私はあまりにも驚きすぎて漫画のように飲み物を吹き出してしまった。





汚いな！！(笑)と怒るこっこに、ごめんごめんと謝りながら写真を凝視する。






切れ長の目、よく通った鼻筋、口角の上がった口元。


そして、特徴的な皺くちゃな笑顔。






……どう見ても、高橋さん……だね…。




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