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カランカラン…
「Aちゃ〜〜ん!久しぶり!」
常連さんがそう言いながら、ドアを開けて入ってきた。
「あぁ!遠野さん!!お久しぶりです!」
遠野さんは話しながらカウンターの席に腰かけた。
「Aちゃん、聞いてよ!
今やってるプロジェクトがもう大変でね、
毎日終電ギリギリまで働いててさ?
今日でひと段落ついたから、やっと来れたの!」
「えぇ〜!そうだったんですか?
それはお疲れ様です!」
「あ〜!
ひさしぶりにAちゃんのコーヒーが飲みたい!
ここの味を知ってしまったからには、
コンビニのコーヒーなんて飲んでられなくてさ!」
「ふふふ、そう言ってもらえると嬉しいです」
遠野さんは、私より4つ上の女の人で、
まだ若いのにバリバリ仕事をこなすキャリアウーマン。
35億。(?)
彼女が私のことを
AちゃんAちゃんと呼ぶものだから、
何故か他の常連さんにも定着してきている。
大学生みたいな若い子なら分かるけれど、
もういい年なのに
お客さんに"ちゃん"付けで呼んでもらうって……
流石にイタくない……?
とも思う。
でも、名前で呼んでもらえると
お客さんとの距離も前より近くなって、
まぁいっか!と開き直ってしまった。
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優雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 2のここの部分 都内の家をイノベーションなんてしたのだから、 これ正しくはリノベーションではないんでしょうか? (2022年5月23日 0時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
era(プロフ) - レイさん» レイさん、恐縮です…ありがとうございます(;o;)お気遣いも優しすぎて私こそ癒されました…レイさんもご自愛くださいませ! (2018年1月17日 10時) (レス) id: 0e6a82481d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - eraさんの小説とっても面白いです!日々癒やされております。小説を書くのがとても上手ですね( =^ω^)次回作もすごく楽しみですが、まだまだ寒い日が続きますので、お身体ご自愛ください☆ (2018年1月17日 2時) (レス) id: 9efa47c4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:era | 作成日時:2017年12月3日 22時