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それから私は
てっとにくっついて初めて球場入り。
ふたりきりになりたい、と
全然知らない部屋に連れてこられて、今に至る。
「やっぱAちゃんのひざ、落ち着く」
またまたひざまくらを要求され、
要望に応えると、とても嬉しそうに寝転んだ。
頭をなでなですると、てっとはニカッと笑った。
「なあ、ちゅーして？」
ちゅ、と音を立てると、
そのまま深い深い大人なキスへと変わっていく。
「なあ…このまま……俺のもんになって」
答える隙間なく貪られるくちびる。
息が上がり、呼吸すらままならない。
それでもてっとは激しくのしかかってくる。
いつの間にか押し倒され、
肩で息をする私を、てっとは優しく撫で始めた。
「てっと…」
「なに？」
笑う姿は余裕しゃくしゃくで。
意地悪くニヤリと口角を上げた。
「すき」
思わず口から出た言葉に、自分でも驚いている。
てっとはさらに驚いていて、
大きな目をぱちくりぱちくりさせている。
ポカーンと呆気にとられている顔が
なんとも言えず可愛くて。
思わず笑ってしまうと、てっとは１人で焦りだした。
「え？え？空耳ちゃうやんな？」
「違うんじゃない？」
「え？１人の男として？友達としてとかじゃなく？！」
「ふふ」
「笑い事ちゃうやん！！」
ちゅ、とほっぺたにキスを落とすと
てっとは顔を真っ赤にしながら笑う。
「Aちゃん、俺Aちゃんのこと、だいすき！！」
ぎゅーっと強く抱きしめられて、
苦しくて息が詰まりそう。
だけどはしゃぐてっとの姿が嬉しくて。
「やべー！俺練習したい！」
急に練習熱が出てきたらしく、
そわそわと体を動かし始めた。
「いいよ、私のことは気にしないで」
「ほんまっ？！」
てっとは「ちょっと待ってて」と私を制し、
部屋から出ていく。
しばらくすると廊下を走るの音が聞こえて、
チケットを１枚、私に手渡した。
「これ…？」
「完売…嘘やねん」
しゅん、と落ち込みながら渡されたそれは、
今日の観戦チケット。
「知ってたよ」
「やっぱ？」
ありがとう、と受け取ると
てっとはふにゃ、と笑った。
「試合終わったら帰らんと待ってて？」
「うん、分かった」
「俺、頑張るから！！」
そう言っててっとは廊下をバタバタと走っていく。
だんだん聞こえなくなる足音に耳を澄ませ、
私は高鳴る鼓動を落ち着かせようと深呼吸。
頑張って…てっと。
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琴子(プロフ) - 初めまして、せっかくいい作品なのに鍵を付けるのはどうしてですか？私も含めて見たいと思ってる人沢山いると思います。鍵を外せとは言いません。でも私達にも読むチャンスがあってもいいんじゃないでしょうか。作者様の深いお心で考えていただきたいと思います。 (2018年9月5日 1時) (
レス) id: 1b69955aed (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - いおりさん» はじめまして！コメントありがとうございます☆更新遅くて本当にごめんなさい（涙）頑張るので最後までどうかお付き合いくださいっ！よろしくお願いします！ (2018年4月10日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - 久々の更新とっても嬉しいです〜〜！！！連投ごめんなさい（；＿；） (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - はじめまして！かなり前なのですが、ネコとライオン。を見つけ、AIRAさんの作品を読ませていただいて、こちらの作品も、ネコとライオンの番外編も続きを楽しみにしてました〜！！これからもAIRAさんの作品を楽しみにしてます！！！ (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - 楽天loveさん» 遅くなってすみません（ ; ; ）朧月夜のパスワードは、現在お答えしていないのです（ ; ; ）削除すら検討している作品ですので、どうかご容赦くださいませ（ ; ; ） (2018年3月3日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIRA
| 作成日時：2017年4月29日 4時
