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「いつ…？」
目つきは鋭い鷹のまま、
彼は覆い被さるように私を押し倒す。
頭の上でぎゅっとひとつに拘束された腕は
痛みで顔が歪んでしまうほどだった。
「あの日の夜、です」
「なんで行ったん？」
「おねがい…されて」
声が震える。
「ほいほい付いてって、何したん？」
ぐっと、拘束されている手首に力が加えられた。
空いているもう片方の手でアゴを掴まれ、
答えろ、と急かされる。
「キス…しました…」
そう答えるのがやっとだった。
嘘はつけない、そう直感していた。
「尻軽女」
「いっ痛い…！」
我慢できないほどの痛みに、思わず声が出る。
しかしそんな訴えも受け入れてもらえず、
拘束はますます強さを帯びていく。
「お前、俺に逆らうつもりしてるん？」
「ちが…っ！いつのまにかされてて…！」
「お前に隙があるからちゃうん？」
何も言えなかった。
隙はあったと思う。
キスされて嫌だとは微塵も思わなかったし。
後ろめたさが…すごいある。
「…許さんから」
激しいキスが嵐のように降りそそぐ。
息もできないほどの。
目尻に涙が浮かぶけれど、
やめてほしいと心底思うことはなかった。
じんじんと痛みがにじむ両手首さえ、
彼の証を刻み込まれているようで。
嬉しい、とさえ感じてしまう。
この気持ちは…何なのだろう…
こんな自分、知らない。
「言え」
「え…？」
「借金、いくらある？」
首すじから鎖骨、胸のあたりまで
くちびるが寄せられ。
次々とチクリ、チクリと快感が走る。
「全部出すから…」
「さかも、」
「命令やから。店も辞めろ」
有無も言わさぬ冷たい視線。
しかしそれもだんだんと余裕がなくなっていくのが
垣間見えた。
「A…」
「はや…と…」
いつの間にか2人で互いを求め合う。
激しさは衰えることを知らず、
恥ずかしいと感じる間すらない。
「名前、もっと」
「勇人…勇人」
「A…」
勇人に名前を呼ばれるたび、
胸がきゅう、と締め付けられた。
勇人、と名前を呼ぶたびに
甘い甘い何かに痺れる。
「挿れるけど…中では出さへんから」
コクリコクリと頷いて。
早く早くとせがむ自分がいた。
涙が次々に溢れ出す。
嬉しくて、心地よくて。
一方で目の前にいる坂本勇人の表情から
余裕が一切感じられないことに、優越感を覚える。
互いに互いを求めあって。
幸せだ、と思えた。
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琴子(プロフ) - 初めまして、せっかくいい作品なのに鍵を付けるのはどうしてですか？私も含めて見たいと思ってる人沢山いると思います。鍵を外せとは言いません。でも私達にも読むチャンスがあってもいいんじゃないでしょうか。作者様の深いお心で考えていただきたいと思います。 (2018年9月5日 1時) (
レス) id: 1b69955aed (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - いおりさん» はじめまして！コメントありがとうございます☆更新遅くて本当にごめんなさい（涙）頑張るので最後までどうかお付き合いくださいっ！よろしくお願いします！ (2018年4月10日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - 久々の更新とっても嬉しいです〜〜！！！連投ごめんなさい（；＿；） (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - はじめまして！かなり前なのですが、ネコとライオン。を見つけ、AIRAさんの作品を読ませていただいて、こちらの作品も、ネコとライオンの番外編も続きを楽しみにしてました〜！！これからもAIRAさんの作品を楽しみにしてます！！！ (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - 楽天loveさん» 遅くなってすみません（ ; ; ）朧月夜のパスワードは、現在お答えしていないのです（ ; ; ）削除すら検討している作品ですので、どうかご容赦くださいませ（ ; ; ） (2018年3月3日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIRA
| 作成日時：2017年4月29日 4時
