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知らないと言われた。
いい子にしてたら面倒みると
言われていたのに。
私のせいで、秘密の逢瀬がてっとにバレた。
見切られて…しまった。
止まらない涙。
その涙は、私もてっとも拭おうとはしなかった。
てっとは私を抱きしめたまま。
腕の力も緩まることなく、そのまま。
ようやく互いに口を開いたのは、
私の涙が乾いたあとのことだった。
「ごめんな」
「え？」
「Aちゃん、勇人さんのこと好きやったんやな」
「ええ？！」
しゅん、としながら話しかけてきたてっとは、
少し勘違いをしているようだった。
まあ、あれだけ泣けば当然かもしれない。
なぜ涙が出たのか、そしてショックだったのか。
私自身も…よくわからない。
「坂本様が好きなのは、私じゃなくてっとです」
「え？！」
「山田哲人は日本の宝。手を出すなと牽制されてたんですよ」
「そうなん…」
少し考えるような顔をして、
てっとはまた探り探り私の顔をうかがってくる。
「このドレス、勇人さんからやろ？」
「…なんでそう思うんですか？」
「ここのドレス高いもん」
言葉に詰まる。
薄々感づいてはいたけど、やはり高級品だったか。
「Aちゃん節約家やろ？」
「単に貧乏なだけです」
ようやく笑ったてっとだけど、
無理をしているように見えた。
「それに昨日今日この店に来たばかりで、このドレスを買う客がAちゃんに付いたとは思えんしさ」
「それって私のことさりげなくディスってます？」
「そやな。Aちゃん独特やから」
俺は好きやで、と低い声で囁いて。
確かに私は愛想がいい方じゃない。
２、３日で高級ドレスをプレゼントしてくれる
太い客がつくようなやり手では、全然ない。
「勇人さんにはAちゃんのこと話してたからな。すぐに、あー来よったな、って思った」
話したことを後悔した、と。
少しだけ…こわい顔つきになったてっと。
「相手がたとえ勇人さんでも、Aちゃんのことは譲る気ないから」
坂本勇人は私のこと、独断好きではなかったと思う。
だけどてっとは断固として、そこは譲らなかった。
「勇人さんのこと、忘れさせたる」
「どうして…どうしてそこまで…」
彼は私を想ってくれている。
しかしなぜそんなに？
まだ初めて会ってから、そんなに時間は経ってない。
なぜこんなに私を想ってくれるのだろう。
「その話…聞きたい？」
コクリコクリと首を縦に振る。
するとてっとはニカッと笑った。
「じゃー続きは俺ん家でっ」
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琴子(プロフ) - 初めまして、せっかくいい作品なのに鍵を付けるのはどうしてですか？私も含めて見たいと思ってる人沢山いると思います。鍵を外せとは言いません。でも私達にも読むチャンスがあってもいいんじゃないでしょうか。作者様の深いお心で考えていただきたいと思います。 (2018年9月5日 1時) (
レス) id: 1b69955aed (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - いおりさん» はじめまして！コメントありがとうございます☆更新遅くて本当にごめんなさい（涙）頑張るので最後までどうかお付き合いくださいっ！よろしくお願いします！ (2018年4月10日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - 久々の更新とっても嬉しいです〜〜！！！連投ごめんなさい（；＿；） (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - はじめまして！かなり前なのですが、ネコとライオン。を見つけ、AIRAさんの作品を読ませていただいて、こちらの作品も、ネコとライオンの番外編も続きを楽しみにしてました〜！！これからもAIRAさんの作品を楽しみにしてます！！！ (2018年3月4日 21時) (レス) id: 0e33b65e0a (このIDを非表示/違反報告)
AIRA(プロフ) - 楽天loveさん» 遅くなってすみません（ ; ; ）朧月夜のパスワードは、現在お答えしていないのです（ ; ; ）削除すら検討している作品ですので、どうかご容赦くださいませ（ ; ; ） (2018年3月3日 23時) (レス) id: 995a215616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIRA
| 作成日時：2017年4月29日 4時
