社内恋愛禁止 [翔] ４ ページ4
A:あ･あの…ありがとうございました｡
翔:助かりました…
俺たちが頭を下げると
二宮さんも美佳さんも優しく笑っていた｡
美佳:理由は分かりませんが内緒話は小声でね^^
和也:じゃあ､僕らはこれで^^
二宮夫妻は理由も聞かずにいてくださった｡
翔:助かった…
A:もうダメかと思った…
俺たちは顔を見合わせて安心したように笑った｡
そして､注意深く周りを確認して家に帰った｡
部屋のドアを開けて玄関に入る｡
Aがお気に入りのルームシューズを
履いたのを確認して後ろから抱きしめる｡
A:翔さん??
翔:マジで焦った…
Aを抱きしめる腕に力を加える｡
翔:さすがに言い逃れできねぇって…
でも､Aと離れ離れになったら俺は…
A:私もだよ…
翔さんと離れ離れになるって思った｡
クルッと体の向きを変え
Aの腕が俺の背中に回る｡
その腕は微かに震えていて…
怖かったのは､不安だったのは
俺だけじゃなかったんだって思ったら
無性に嬉しくてAが愛しかった｡
翔:なぁ…A｡
A:ん??
翔:俺さ､隠れてコソコソすんの
性に合わないからスゲェ嫌なんだけど
それ以上にお前と離れたくないから
会社では我慢するから…
A:ありがとう､翔さん^^
優しく笑うAが可愛くて
自分の額をAの肩に置き囁く｡
翔:だから…その分､家に帰ったら
甘えさせてくんない??
A:うん^^
Aの腕の力がキュッと入り
その腕にはさっきまでの震えが消えていた｡
隠れてコソコソなんてやっぱり気に入らない｡
でも､それ以上にAが大事だから…
Aは俺の全てだから我慢する…
いつか…その日が来るまでは…
〜Fin〜
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：和.com | 作成日時：2012年3月10日 19時
