社内恋愛禁止 [翔] ３ ページ3
久々に定時で仕事が終わり
俺とAは別々に退社して
最寄の駅で落ち合うことにしていた｡
A:お疲れ様｡
翔:おう､お疲れ｡
A:お腹すいたなぁ〜何食べる??
翔:ん〜俺んちで作って｡
俺たちが改札に向かって角を曲がってすぐ…
??:"俺んちで作って"とはどういう意味かな??
翔:っ!!
A:せ･専務…
俺たちの前にまたしても専務が現れた｡
でも､今回は絶体絶命の立場｡
??:キミたちは一緒に住んでいるのかな??
A:そ･それは…
翔:ホ･ホームパーティです!!
証拠を掴んだとばかりに
ニヤニヤしながら俺たちに問いかける専務｡
専務:そのホームパーティは誰とやるんだい??
専務の容赦ない質問にすぐに返せない俺たち｡
新規事業部のみんなと言ってしまえば
皆に確認されて完璧にアウト…
誰か不自然に思われない人……
そう考えていた俺の頭には
ふと､ある人たちが浮かんできた｡
翔:Stormの二宮夫妻です｡
今､俺とAが取引させてもらっている
老舗店の責任者の二宮夫妻を思いついた｡
専務:二宮夫妻…
専務は勝ち誇ったような笑みで
俺たちではなく俺たちの後ろに目をやる｡
恐る恐る振り向くとそこには二宮夫妻の姿｡
翔:(ヤバイ…)
A:(翔さんと､もう一緒にいれないのかな…)
専務とは打って変わって
絶望のふちに立たされた俺たち｡
専務:これはこれは二宮さんに奥様の美佳さん｡
これからどちらへ行かれるんですか??
和也:櫻井さんのお宅ですが??
美佳:夫婦でホームパーティに誘って頂いたので^^
専務:そ･そうですか…社員がお世話になってます…
ガクンと肩を落として専務は去っていった｡
俺とAはと驚いた顔をして二宮夫妻を見た｡
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：和.com | 作成日時：2012年3月10日 19時
