社内恋愛禁止 [翔] １ ページ1
『社内恋愛禁止』これは俺の勤めている会社のルール｡
別に社長が直々に言ったわけでもなければ
入社資料に書かれているわけでもない｡
ただ､この会社が設立されて間もない頃
ある１組のカップルのせいで
大きなプロジェクトを逃してしまった｡
そのせいで､彼女のほうが左遷され
以来､うちの会社は『社内恋愛禁止』が
暗黙のルールとなってしまったのだ｡
だが､そのルールを見事に破っている俺､櫻井翔｡
A:ダメだって…ここ社内…
翔:こんなトコ､誰も来ないって…
社内恋愛が認められない以上
堂々とAとイチャつく事ができない｡
だから資料探しを理由に
Aと２人っきりになれる資料庫にいた｡
恋人である横山Aは
入社２年目にしてエリート部署と言われる
俺の所属部署である新規事業部へ配属された新人｡
最初､部長にパートナーを組めと言われたときは
俺の足手まといにしかならないって思ってた｡
でも､Aと仕事していくうちに
俺のほうが夢中になって振り向かせるために
柄にもなく必死になっていた事に気づいた｡
翔:もう､充電切れ…
A:ちょっと…ダメだって///
翔:ダメとか言って顔真っ赤じゃん(笑)
A:///
こういうトコが堪らなく可愛い｡
余計に抱きしめたくなる｡
A:ホントにダメだって!!
翔:………
A:つい昨日､左遷されたカップルいたでしょ??
翔:まぁ…
そう…ウチには社内恋愛の天敵がいる｡
暇なんだろうな…お邪魔虫専務…
A:専務にばれたら間違いなく飛ばされちゃう…
翔:…分かったよ｡
俺はしぶしぶAから離れ部署に戻った｡
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：和.com | 作成日時：2012年3月10日 19時
