近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ50)

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夜、いきなり苦しくなって

ナースコール押そうと思ったけど

隣で奏多がぐっすり寝てたから

ゆっくりベッドから降りて、

ナースステーションに向かった。

謙「A？どうした？」

ナースステーションに着くと、

すぐに謙ちゃんが気付いて

私に近づいた。

『苦しいっ...』

謙「っ！...なんでナースコール鳴らさなかったんだよ！とりあえず処置するぞ」

謙ちゃんは私のことを抱きかかえて、

処置室に連れてった。

...ピクニック、行きたかったのに。

これじゃ、行けないじゃん。

『もうっ...やだっ...ハァ...ハァ...』

謙「A、喋らないで。苦しくなるから」

謙ちゃんにそう言われて、

私の目からは涙が止まらなかった。

そんな私を見て、

奏多が泣いてたことなんて知らなかった。

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