近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ45)

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病院に着くと、

すぐに病室に案内されて

あっという間にいろんな機械と繋がれた。

『またこの生活か～』

謙「ねえ、A」

『ん？』

謙ちゃんのほうを見ると、

すごく辛い顔をしていて

息を吸うと、話し始めた。

謙「もう、退院できないかもしれない」

『...は？』

なんで？

もう薬じゃ、どうにもできないの？

...奏多と学校通えないの？

美麗とハルカとだって、通えないの？

謙「でも、1ヶ月に数回なら外出許可出す」

『...』

謙「ごめんな。でも、そうしないと死んじゃうかもしれないんだよ」

『...』

謙「次に外で発作起きて、...そしたらもうAは息してないかもしれないんだ。奏多くんと話すことだって、ハルカくんとも美麗ちゃんとも笑えなくなるかもしれないんだよ。嫌でしょ？」

私が頷くと、

謙ちゃんは「俺も頑張るから」と

そう言った。

『...私も』

謙「ん？」

『頑張るよ』

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