近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ37)

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試合は悲しいことに負けた。

けど、目の前ではもぐもぐと

どんどんりりちゃんのお弁当を食べる

バスケ部のみんな。

...あ、ハルカは美麗と話に行ったから

ここにいないけどね。

凛「じゃあ、あたし行くね？」

『え、りりちゃんどっか行くの？』

凛「彼のところに差し入れ届けようと思って」

奏「え、凛々子さん大学行くんですか？」

凛「うん。じゃあまたね！Aちゃん、またメールするね！」

『あっ、はーい』

豪「お姉さーん！」

光「ありがとうございましたー！」

豪と光輝と海斗は、

歩いてくりりちゃんにお辞儀してて

奏多は気まずそうな顔してる。

そりゃ、助手さんと鉢合わせたら大変だよね。

そこにハルカと美麗が戻ってきた。

奏「ハルカごめん！」

ハ「え、何？」

『りりちゃん、大学行っちゃって...』

美「え！？」

奏「ごめんな」

ハ「別に大丈夫だろ」

ハルカはそう言うと、

レジャーシートの上に座って

お弁当を食べ始めた。

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