近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ4)

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公園に着くと、

案の定美麗は告白されていた。

なんなの！あの男子！

パッとしない顔してる癖に、

美麗に告白するなんて何様！？

奏「あの、Aさん全部声に出てます」

『え！？』

ハ「パッとしない顔...(笑)」

『なにハルカツボってんの！ほら、早く美麗助けに行ってこないと！ハルカ、奏多！』

奏「え、俺も！？」

『当たり前でしょ！大事な大事な幼馴染みがパッとしない男子に取られてもいいの！？』

奏「だからAさん、声でかい...」

『もうごちゃごちゃうるさい！はよ行け！』

私は奏多の背中を押すと、

木の陰から様子を観察することにした。

『も～、なんなの！ほんとあの男子！さっさと行きやがれ！！あっち行け！眼鏡！』

ずっと同じことをリピートしてたら、

いつの間にかあの男子は走り去っていた。

『美麗大丈夫だった！？ハルカ、奏多お疲れ様！もう私も木の陰からずっとリピートしてたからね！』

美「Aもいたの！？」

奏「こいつってば俺の扱いひどいの！」

『黙れ、粕奏多』

奏「もう、俺こいつ嫌い(笑)」

『え！？やだやだやだ。やだ！奏多！』

奏多に嫌いって言われたのがショックで、

一気に泣きそうになって、

奏多の腕を振りながら「やだ」を連呼したら

奏多は「嘘だよ」と笑った。

奏「甘えん坊のことほっとくとか、俺無理だから(笑)」

奏多はそう言うと、

私の頭を撫でた。

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