２８ ページ30
-
夕方になって、
美麗と別れると
奏多にいきなり手を繋がれた。
『奏多？』
奏「二人がくっついたらさ、やっと俺らも付き合えるね」
『...そうだね。でも一緒に住んでる幼馴染みなんてあんまりいないよね(笑)』
奏「確かにそうだな(笑)」
なんか奏多と手を繋いでるのが嬉しくて
ブンブン振ってたら奏多の片っぽの手で
頭を軽く叩かれた。
奏「美麗といろいろ作戦練らないとな」
『そうだね！』
奏「あ、そういえばさ」
『ん？』
奏「ドーナツ屋行ったとき、Aトイレ行ったじゃん」
『うん』
奏「あの時、別に混んでなかったのに戻ってくるの遅くなかった？お腹痛かった？」
あ、どうしよう。
お腹痛かったって嘘ついても
奏多に心配かけるし、
本当のこと言ったらもっと心配かけるよね...。
奏「A？」
『あのね、気分悪くなっちゃってる人がいて、その人に水とかあげてたら、遅くなっちゃった...』
私、上手く嘘つけてる？
奏多にバレないよね。
奏「...嘘、下手」
『なんで...』
奏「Aってさ、嘘つく時区切るの多くなるんだよ。...本当のこと言って？」
やだ、言いたくない。
心配かけるじゃん。
美麗は、ああ言ってたけど
迷惑だってかけるじゃん。
奏「A、言って？」
奏多は歩くのを止めて、
立ち止まって私の前に来てしゃがんだ。
私と目が合うように。
奏「言ってくれなきゃ心配で寝れねーわ」
『まだここ外だし。...夕方だし』
奏「いいんだよ、そんなこと。いいから言え？それとも家で話してくれる？」
奏多の言葉はどれも優しくて、
何故かどんどん涙が溢れてきた。
奏「泣くなよ〜」
奏多は私のことを抱きしめて、
頭を撫でてくれた。
言おう、言わなきゃ...。
『3人で話しててっ...そしたら、いきなり苦しくなって...発作、起きて...美麗か奏多に言おうと思ったよ？...でも、美麗あんな感じだったし、奏多に言ったら美麗一人になると思って...言わなかったの......検査よかったんだよ？なんでよ...』
奏「明日、行っておいで？検査」
『んっ...』
奏多はあやすように、
私の背中をトン、トン、と
優しく叩いてくれた。
奏「さっ、帰ろう。夜ごはん今日は何する？」
『昨日、りりちゃんからもらったやつあるよ(笑)』
奏「よし！それだ！」
奏多、ありがとう。
早く付き合いたいね。
そしたら、幼馴染み 兼 カップルだ(笑)
...大好きだよ、奏多。
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：PYON | 作成日時：2015年8月29日 22時
