近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ29)

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『はぁっ...はぁっ...くすりっ...』

あ、よかった。

そうだ、さっき水も買っておいたんだ。

薬、早く飲まなきゃ。

『はぁ...はぁ...』

「あの、大丈夫ですか...？」

『あっ、ごめんなさいっ...』

「...キャップ開けますね！」

お姉さんは私の背中を摩りながら、

水のペットボトルのキャップを開けてくれた。

そのおかげですぐに薬を飲めた。

『...はぁ。...ありがとうございましたっ』

「いえいえ！...心臓、悪いんですか？」

『あっ...そうなんです。最近は調子良くて、こないだと定期検診の検査で異常なかったんですけど...なんか発作起きちゃって...ほんと助かりました』

「そうだったんですか...。いえ！私の彼氏が心臓病で入院してて...放っておけませんでした」

お姉さんは心から微笑んでるようで、

私もああいうお姉さんになりたいと思った。

『あの、これ。彼氏さんに渡してください』

「え？...梅の飴？」

『私、入院してるとき梅の飴舐めてたらなんか気分良くて...よかったら！』

「ありがとうございますっ」

私はお姉さんにお辞儀して、

奏多と美麗のところに戻った。

奏「あ、戻ってきた。...A、協力するぞ」

『え？』

奏「美麗とハルカ！お前も協力しろ！」

『あ、うん。わかった！』

...告白、するのかな？

協力ってそういうことだよね(笑)

うまくいくといいなぁ...。

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