近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ23)

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検査が終わって、

家に帰ってる途中

橋に立ち尽くしてる奏多がいた。

『かーなたっ』

奏「あ、Aじゃん」

『...みんなで帰ったんじゃないの？』

私がそう言うと、

苦笑いをした奏多。

奏「美麗のさお兄さんが来て、美麗のこと連れて帰ったんだよ。そしたら凛々子さんが悪口言って、ハルカ切れちゃってさ。で、この状態」

『そっか』

奏「まあ、大丈夫だろ。せっかくだし送るよ」

『ごめんね？』

奏「気にすんな。...どうだった？検査」

『うん、大丈夫だったよ』

奏「よかったー！急に悪くなることもあるから毎回ハラハラなんだよこっちも(笑)」

そりゃ、私もハラハラだよ。

ちょっとでも悪化してたら、

できること減っちゃうし。

今でも少ないのにさ。

奏「...じゃあ、クレープ食べて帰るか！」

『え？』

奏「検査無事だった祝い！俺の奢り」

『奏多が食べたいだけでしょ(笑)まあいいや。行こ！クレープ屋さん』

奏「おう！」

奏多とクレープ屋さんに向かって、

私はすぐメニュー決めたのに、

奏多がかれこれ15分も悩んでる。

『奏多まだー？』

奏「ちょ、ちょっと待って！あと少しで決まりそうだから！」

『それもう5回目なんだけど』

奏「あー！じゃあ、ツナマヨにする！おねえさん！いちごバニラアイスとツナマヨください！」

「かしこまりました！合計700円でございます」

奏多はちょうど700円あったみたいで、

嬉しそうに700円を出すもんだから

お姉さんも笑っていた。

奏「なんだよ！」

『そんな嬉しそうに700円出す人、初めて見た』

奏「だってぴったし出せんだよ？嬉しすぎるでしょ！」

『まあね(笑)』

でも700円って結構ぴったし出せるよね。

ここ、消費税入らないし(笑)

奏多ってば、やっぱり面白いなぁ(笑)

そんなところも好きだけどね。

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