近キョリ恋愛～ Season Zero ～《Kanata.A》 (ページ14)

今日:28 hit、昨日:0 hit、合計:159,047 hit

１２ページ14

-

『はぁ...はぁ...っ...ひどいよ、ハルカ...』

どこまで走ったのかわかんないけど、

生徒が誰一人いないところに来ちゃった。

ここ、来たことないや。

奏「いた」

『かなたっ...』

奏「ハルカだって、別に批判したわけじゃないよ。ハルカは昔から踏み込まれすぎるの嫌いだったじゃん。凛々子さんは結構グイグイくる人だから、ハルカからしたらキツイんだよ」

『でもっ...』

奏「Aに、仲良くするなって言ってないよ？ハルカは、わかんないって言っただけ。それにいつかわかるんじゃない？ハルカも。...凛々子さんの良いところ」

奏多に言われると、

昔からそんな気がした。

昔から奏多に慰められてて、

慰められてる時に言われることは

その場しのぎで言ってることって

思ってはいるけど、

奏多が言うことは昔からそうは思わなかった。

奏「ハルカのこと、怒ってる？」

『怒ってた』

奏「...じゃあ、戻るよ」

『んっ』

奏多は私の手を掴んで、

どんどん歩いてった。

『ありがとう、奏多』

奏「どういたしまして」

-