Happy Everyday 7th.

5回目のデートby私&大和 ページ46

【Aside】

「小学校以来やー！」

やってきた場所は、海遊館。
確かに遠足で来たよ。
あぁー、懐かしいわー。

大「昔に比べたら、だいぶ内容が変わったらしいよ」

あの見慣れた青と赤の建物を眺めてたら、どっかに行ってた大和さんが戻ってきた。

「だから、観光客が多いんですか？」
大「平日の夕方なのにな。さ、行こうか」

手を伸ばされると、無条件に握ってしまう。
しかも、恋人つなぎね。

「行こうって、チケット…」
大「ある」

ゲートの前まで来ると、大和さんがチケットを渡してきた。
また、チケット代が支払われてるやん。
こういうのって、毎回、大和さん持ちなんやよなぁ…。

「もー。また勝手に払ってるじゃないですか。自分の分は…」
大「気にしすぎ。割り勘にさせるほど、ケチじゃないから」

無事にゲートも通り過ぎて、あとは階段を上って建物の中に入るだけ。

大「だから、あとで好きなモンを買ってあげる」
「めっちゃ子ども扱いしてきますやん」
大「だって、子どもっぽいから」
「そんなことないですって。めっちゃレディですよ！」



【大和side】


確かに普段はレディだじゃっどん、今はレディじゃなか。
仕事ん時でも、みんなが集まっちょる時でも見せん、幼かAちゃんが出てくっ。

「めっちゃ可愛いー…」

あぁ、Aちゃんがな。
――って、定番のセリフを言おごたっど。

「絶対、もふもふしてそう！」
大「あとで、ぬいぐるみ買う？」
「くまさんじゃないから、いらないです」

ほら、こげんところが、ね。
好きになってしまうポイントなんじゃ。

「大和さん！ぺんちゃん！子どももいるー！」
大「ペンギンの脚って、ホンマは長いんやって」
「えぇ？！短くないんですか？！」
大「膝が曲がってるらしい。だから、その間に子どもが入れるワケ。こんな感じらしいわ」

口で説明すっとややこしかで、スマホに入れちょったペンギンのイラストを見せっと、Aちゃんな吹き出して顔を横に向けた。

「ぶふっ…あかん、シュールすぎる」
大「AちゃんのTシャツ告知動画並みにな」
「…ちょっとー、一言余計ですよー」



【Aside】

子どもん時はさっさと回って、『終わったーっ！ごはーん！』って叫んでたことしか覚えてない。
でも、大人になってから来てみると、ココってめっちゃええところやね。
仕事の疲れも吹っ飛ぶし、おまけに心も癒される。
近所にあったら、年パス買うて毎日通って、この大水槽の前でずっと座ってるやろうな。

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