Happy Everyday 7th.

恥じらいのなさbyALL ページ5

Aのいもけんぴに対する執着心。
西岡の突飛な趣味。
Aのインナーに対する価値観と羞恥心のなさ。
――以上が、本日のハイライト。

『濃い、濃すぎる』

誰もがこう思っているが、そこは大人。
思っていても声には出さない。
さらにここに加えて、上本の鼻血事件が発生。

上「コットン…」
大「あぁ、ほら」

上本は顔を下に向け、ハンカチを巻いた保冷材でその個所を冷却中。
空いている手で新しい脱脂綿を鼻に入れ、使用済みは色付きのビニール袋に入れる。

上「これで大丈夫そう」

顔を上げた上本の前に、横から枝豆が現れた。

「はい、どうぞ」

差出人は、もちろんA。

「今、家にある鉄分です。まぁ、お肉を焼いた方が手っ取り早いですけどね」

上本の脳内には、元凶となった姿と、約1年前の衝撃的事件――いわゆるG事件が重なった。
おかげでAを直視できず、視線をすっと枝豆に移した。

「ん？どうしました？」
大「貧血気味だからボーっとしてるみたい」

大和のちょっとしたフォローに感謝し、上本は枝豆に手を伸ばした。



◆◇◆



そして、忘れてならないのは…

「あれ？西岡さん、いないですね？」
鳥「帰ったんだろ」
西「おるわ！」

鳥谷に技を仕掛けられてる西岡の存在。
組み手を変えられて、かれこれ数十分。
まだ離してもらえていない。
鳥谷の脇の合間から顔を出し、ずっと腕をタップし続けている。

良「おぉ、そこにおったんか」
西「知ってるくせに！」
「てか、何でそうなってるんですか？」
今「遊んでるからね」
能「コレが流行りなんやって」
西「ちゃうわ！」

Aを見た鳥谷の力が緩み、それを狙って西岡は頭を引き抜いた。

西「ホンマもう！何でこんなことされなあきませんの？！」
鳥「インナーのせい」
能「こうなった原因はお前や」
今「どういう神経してるんすか」

鳥谷の端的な理由と周囲の文句に、西岡は溜息を吐く。

西「そんなことで…」
「ねぇ、西岡さん。1つ、聞いてもいいですか？」
西「ん、何？」

彼らとは対照的に、お茶を飲んですっかり落ち着いたAは、1人勝手に肉を焼き始めた。

「何で、私のサイズを知ってるんですか？教えてもないのに、ピッタリやから不思議で…」

じゅーじゅーと、肉が焼かれる音だけが部屋に響く。

西「そんなん、見たら分かるもんやし。なぁ？」

西岡が周囲に同意を求めるも、返ってくるのは冷たい視線と…

鳥「第2ラウンドだな」
西「ぎゃぁああ！」

鳥谷のプロレス技だった。

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