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すっぴん見ましたーby西岡 ページ4

西「みーっけた!」

足音を聞いて雑魚寝から抜け出したら、案の定。
Aちゃんは、鏡越しの俺を見て、驚いてる。

「に、西岡さん!」

しかも、すっぴんお披露目中!

「ちょっと待っ…」

Aちゃんがサングラスを掛ける前に、俺が先に奪い取ってやる。

「あぁー!」
西「ええやん。顔、見せてーや」
「ダメです!」

今度は、タオルで顔を隠した。
下着はよくて、すっぴんがあかんって…。
ホンマ、変な基準やなぁ。

西「俺かって、すっぴんやで」
「女と男じゃ違います!」

そんなんやっても、結果は一緒。
下からタオルを引っ張れば、簡単に外れる。

「ちょ…ダメ!」

そして、最後には両手で隠した。
こっちの方が、外すんは簡単や。

西「観念しぃや」

覆ってた手を外せば、ようやく顔が現れた。
両手で顔を抑えて、ゆっくり見てみる。
眼をぎゅってつぶってて、よー分からんけど、普段とそんなに変わらへんやん。

西「眼、開けて」
「イヤです」
西「何もせぇへんから」
「…ホンマですか?」
西「うん、ホンマ」

同じ会話を何度も繰り返して、やっと眼を開けてくれるようになった。

西「こんばんは」
「あ、あの、顔…近すぎです」
西「ゆっくり見たいねん」
「もうダメです!」

俺の手を剥がそうしてと、Aちゃんの手が重なる。
めっちゃちっさいし、めっちゃ白い。

西「可愛いやん」
「言わんといてください!」
西「照れても可愛いで」
「もーっ!」

顔をリンゴみたいに真っ赤にして、バシバシ叩いてくる。

西「痛いって」
「今の気持ちです!」

めっちゃおもろいこと言うやん。
でも、俺やったら…

西「はいはい。ごめんな」


――ばふっ――


手を引っ張って、抱き締めてやる。

「濡れる!髪乾かしてないから!」
西「大丈夫やって。てか、許してくれる?」
「許しますから、離してください!風邪ひいちゃいますから!」
西「これぐらいで、ひくワケないやろ」
「もーっ!」

Aちゃんは身体をよじって、俺の腕から離れてしまう。
せっかくすっぴんを隠してあげてたのに…残念。

「薬飲めないんですから、気をつけてください」
西「分かってる。何年やってると思ってんの?」
「あぁー、そうでした。…じゃあ、早く寝てください。身体が資本でしょ?!」
西「えー、イヤや」
「駄々こねないでください!」

何のために来たと思ってんの?
2人の時間が欲しいからに決まってるやん。
だから、条件を作ってやった。

西「じゃあ、俺に髪の毛乾かせてや」

ドライヤータイムby西岡→←実はお泊りです!by私



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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです! 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています! (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Quintet | 作成日時:2016年10月4日 15時

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