インタビューのはずが…by私 ページ14
練習をずっと見てるけど、5分に1回は『ふみふみ』が呼ばれてる。
時々、北條くんがこっちを睨んでくるけど、ファイトの掛け声とともに笑って返しとく。
監「おもろいあだ名付けたな」
「おぉ、パピー」
パピーもとい監督が、グラウンドにやってきた。
監「イリジ甲斐があるわ」
「これでファンも一気に増えますよ！」
監「ありがとな」
監督が、私の頭をぽんぽんと叩く。
「い、痛い！」
監「愛情や」
前にも聞いたことあるセリフやけど、笑ったら何されるか分からん。
ここはぐっと感情を…
監「笑うな」
――ぱちんっ――
「がっ…」
抑えたつもりやったけど、監督のデコピン攻撃を食らった。
監「顔に出過ぎや。ちょっとは成長しぃ」
「頑張りま…」
監「ふみふみぃー！何やっとんねん！」
あかん、笑っちゃう！
あの鉄人が、《ふみふみ》って叫んでる！
ほら、見てー。
皆さんもドン引きやで。
◆◇◆
監督が来たから、私は仕事もあるし撤退。
平日だからイベントはないけど、取材はある。
今回は、ヤクルトの山田哲人さん。
あのトリプルスリーですよ！
阪神に欲しいなー。
ところが！
取材部屋に入って早々、ピンチに見舞われる。
山「Aちゃん、会いたかったー！」
――ばふっ――
「うぐっ…」
何故か、山田さんにハグされた。
内臓がえぐり出されそうなぐらい締め付けられて、速攻、背中をタップですよ！
「ぐるしい…！」
山「あ、ごめん！」
半笑いの山田さんは、ようやく放してくれたけど、肩は掴まれたまま。
山「晩ごはん、行こうや」
「ムリです」
山「連絡先教えて」
「ムリです」
山「じゃあ、抱き枕にさせて」
「ムリっす」
要求がどんどんエスカレートしてるやん。
イメージしてた山田さんと全然ちゃう！
「…山田さんって、そんな人ですか？」
山「Aちゃんの前やから、テンション上がってんねん」
山田さんの手が、肩から頬に移動してきて、ほっぺをつまんで遊び始める。
山「柔らかいなぁ」
「お手入れは怠ってませんから」
山「メイクしてんの？」
「してますよ！この歳にもなって、すっぴんでは出歩かないです！」
山「ホンマに？」
「ホンマです。ほら」
バッチリなアイラインを見せつけてやる。
それなのに、気付いてもらえない。
山「眼、閉じてみて」
だから、言う通りに眼を閉じたら…
「これなら分かりますよね？」
山「うーん…」
藤「哲人さん！それナシっす！」
急に藤浪くんの声が聞こえて、身体がよたった。
何で俺が行かなあかんねんby藤浪→←北條くんの犠牲はやむ得ないby私
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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (
レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです！ 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています！ (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Quintet | 作成日時：2016年10月4日 15時
