やっぱり強敵by阪神 ページ33
球場入りした今成は、マッサージを受けてからロッカールームに向かっていた。
その道中、球場入りした上本と大和に遭遇。
上「ナリ、気持ち悪いわ」
大「吐きそう」
挨拶代わりに、そんな言葉を投げかけられた。
今「ひっどー!」
大「顔が緩み過ぎだし」
上「何かあったんやろ?」
今「ふふっ…ヒ・ミ・ツ♪」
妙なハイテンションの今成に、2人は付いて行けずにドン引き。
大「…マジで吐きそう」
上「俺も…」
今「失礼だな!」
良「どうしたんや?」
そこに良太が加わる。
今「俺見て、『吐きそう』って言うんっすよ!」
良「俺も吐きそうやけど」
今「はーっ!揃いも揃って俺を…」
廊下がいつもより賑やかで、すれ違うスタッフがそのテンションにつられて笑っている。
「あ、皆さん!おはようございます!」
そんな折、バインダーを抱えたAが登場。
良「おはよう。今日は元気そうやな」
「はい、おかげさまで!」
その時、良太は、今成とAの視線が交わったのを見逃さなかった。
良「2人、何かあったんか?」
今「何にもないっすよ。ね、Aちゃん!」
「はい。新井さんったら、勘繰りすぎです」
最大級の笑顔で乗り切ろうとしたAに対し、良太は表情を1つも変えない。
「新井さんに言われた通り、昨日はちゃんと休みましたから!」
今「そうそう!注射も打ってもらったから…」
良「何でナリが知っとる?」
「「あっ…」」
今成とAの表情が、強張った。
良「倒れたんか?」
「い、いえ…」
今まで好調だったAが口ごもり、良太は確信する。
良「言ったやろ?タダじゃおかんって」
「…ではっ!」
体格に勝るプレッシャーに耐えられなくなったAは、反転して駆け出した。
良「こら、待たんか!」
「今成さん、召喚!」
今「はいよ!」
今成が追いかけようとする良太を止めに入った。
しかし、パワータイプを抑え込めない。
今「ぐっ…強すぎ!」
案の定の展開になり、Aはさらにカードを切った。
「ミドル属性、大和さん、上本さん、召喚っ!」
「「おう!」」
召喚されたことに文句言うことなく、上本・大和もちゃっかり参加。
「特殊攻撃、ジェットストリームアターック!」
3人は揃って、良太をホールドした。
良「離さんかー!」
上「絶対ダメ!」
大「Aちゃんが怪我する!」
◆◇◆
鳥「何やってんだ、アイツら」
西「良太さん、完全に悪役やん(笑)」
能「ジェットストリームアタックって…また懐かしい響きやな」
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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです! 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています! (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Quintet | 作成日時:2016年10月4日 15時