おそろいの服by大和 ページ22
神宮ん次は横浜。
試合が終わってすぐバスで移動。
ホテルに入ったんな、日が変わっ前やった。
今日はデーゲームで、集合は朝10時。
睡眠時間もとれん、疲れもとれん、一番イヤなパターン。
アップして、バッティングして、ミーティングして、一時休憩。
軽食目当てにうろちちょったら、Aちゃんと出会うた。
一緒んバスに乗っちょらんかったで、てっきり甲子園に戻ったんかて思うちょった。
「大和さん、お疲れさまです」
大「お疲れ。横浜も同行なんだ？」
「そーなんですよ！皆さんと一緒ですから文句は言いませんけど、ここまで拘束されるとは思いもしませんでした！」
両手ん拳を上げちょらんでる。
どうやら、ストレスが溜まっちょるみて。
おいと似たような状況じゃな…。
少しは、仕事を忘れた方が良さそうな気がすっ。
大「試合終わったら、気分転換に歩く？」
「いいですねぇ…あ！」
Aちゃんな周りを見ちょいに近づっと、こっそりと耳打ちをしてきた。
「こないだ言ってた、お買い物もしますか？」
大「…覚えてた？」
「もちろんですよ！」
Aちゃんな、途端にわれがおになっ。
買い物はよかどん、余計な思考力を使わせそうな気がすっ。
大「でも、疲れたりしない？」
「大丈夫です！このストレスを服選びの力に変えてやります！」
ガッツポーズをしたAちゃんのテンションは、よか方向に急上昇すっ。
これを見っと、おいもやっ気が沸いてきた。
大「お互いに頑張ろうな」
「はい！お買い物のために！」
◆◇◆
汗を流して、身なりを整えてから、待ち合わせ場所んホテルんロビーに行った。
広かし、人は多かし、何処におっんか分からん。
周りを見てん、なかなか見つからん。
「大和さん♪」
大「っ！！？」
背後からん奇襲で、文字通り肩が跳ね上がった。
大「急に来るなよ…ビックリするだろ」
「眼が合ったのにムシされたので、お返しです」
Aちゃんなキレイめん服から、デニムとTシャツんボーイッシュな格好になっちょる。
…ちなみに、おいも一緒。
大「色までお揃いだな」
「おぉ！今、ブーム再来のペアルックですね！」
大「そうなんだ？」
「歩いてみたら分かりますよ」
事実、外を歩いたら、ホントにそうやった。
通り過ぎっカップルが、何かしら一緒んモノを身に付けちょる。
「これで、私たちも紛れられますね♪」
そん時の笑顔は、夕日に照らされてさらにむぜ。
大「そうだな」
おいは、今から本気で君を恋人じゃて思うわ。
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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (
レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです！ 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています！ (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Quintet | 作成日時：2016年10月4日 15時
