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ニックネームは…by原口 ページ12

「そっか!岩貞くんを釣るにはプリンか!」

ごはんが終わったら、岩貞のプリンを買いに少し遠回り。
お互いにお腹がいっぱいで、腹ごなしに駅からホテルまで歩くことにした。

「今度、取材するから差し入れよーっと」
原「大喜びだな」

正式に友達になってから、タメ口で話すことになって、ついでにお互いをニックネームで呼ぶことにもなった。
僕は〈さん〉をやめれば、済むだけの話だけど、ちょっとした問題が発生。
それが、僕のニックネームだ。

「てかさー。原口くんのニックネーム、どうしよ?さすがに呼び捨てには出来んからな…」

話し言葉が関西弁になると、表情が豊かになるっていうか…何だか可愛いな。

「下の名前、文仁やんな?」
原「ああ」
「じゃあ、〈ふみふみ〉は?!」
原「ぶふっ!」

思わず、吹き出した。
それだったら、普通に文仁で良いし。

原「やめて、それ!」
「え、可愛いやん」
原「可愛くないって!恥ずかしいから!」
「…あ、でも、あかんわ。北條くん、おるもん」

確かに〈ふみ〉で言えば、北條史也がいる。

「あの子の方が可愛いから、似合ってる」

可愛いかどうかは別として、Aの言う通り、史也の方が似合ってると思う。

「だから、これから〈ふみくん〉にするわ」
原「いいけど、先輩の前では控えてくれ」
「何で?」
原「バレるとややこしいから」
「はーい」

先輩たちのことは、気にしないとは思ってる。
だけど、バスの中みたいな威圧感とか、嫉妬心とかと、四六時中戦うのだけはゴメンだ。



◆◇◆



やっと、ホテルまで帰ってきた。
ドアが開いていたエレベーターに乗ったら――

今「あれ?2人でお出かけ?」
「おおお、お疲れさまですっ!」

ナリさんと大和さんと博紀さんと鉢合わせ。
Aは分かりやすいほどに動揺する。
狭い空間に、一瞬で気まずい空気が発生した。

上「どうしたの?」
原「取材ついでのごはんに誘われたんで」
大「ふーん」

視線はそこまで痛くないけど、とにかくこの空気を和ませないと!

今「ぐっち、〈こぼれ話〉デビュー?」
「そ、そうですね!近日中には!」
今「良かったじゃーん」

ナリさんが肘で僕を突いてきた。
ちょっと強めで、眼も笑ってない…気がする。

今「良いように書いてあげて」
「もちろんです!それで、ふみ…」

ついさっきした約束が、早速破られる。

原『A!』
『あぁ、やっばっ…!』

眼で訴えても、もう遅い。

大「ふみって何?」

ちゃんと聞かれてしまっていた。

北條くんの犠牲はやむ得ないby私→←関係が出来ましたby原口



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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです! 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています! (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Quintet | 作成日時:2016年10月4日 15時

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