Happy Everyday 2nd.

最高の組み合わせby私 ページ46

西「乾杯はしたけど、あとはぜーんぶAが飲んでるやん」

やられたー！
確かに、ビールが全然無くならんと思っててん！

「足してたんですね！」
西「隙があったからなぁ、つい」

西岡さんに、反省の色はまったくない。

鳥「あれだと、普通気付くだろ」
「鳥谷さん、知ってたんですか…？」
鳥「ああ。ずっと見てたし」

んで、鳥谷さんも悪戯っ子な笑いをする。
あぁ、気が遠くなりそう…。

「…で、何で、頭痛いんですか？」
「「秘密や」」

ビ、ビビったぁ…。
鳥谷さんが関西弁喋ったって…。
単語やからいけるんかな？
てか、こんなとこで、連携プレーを見せなくてええから！



◆◇◆



能「餃子、できたでー」

能見さんの声が、キッチンにまで通る。
片付けを切り上げて、醤油、お酢、ラー油、ポン酢、それに人数分のお小皿を、トレイに乗せてリビングに行った。

西「めっちゃ美味そー！」

第二次ごはんの餃子は、食欲をそそる香り。
皆さんにお小皿を渡して…

「では、どうぞ！」

と言った途端、皆さんがホットプレートに手を伸ばして、争奪戦が始まった。
これはこれで圧巻な光景。
…あ、そうや！
動画撮ろ！
ポケットに入れてたスマホを出して、皆さんのがっつく姿を収める。

上「それ、動画？」

上本さんがこっちに手を振ると、皆さんも餃子片手にアピールしてくれる。
…あぁ、今気付いた！
最初の乾杯から撮っとけばよかった！

大「Aちゃん、おいで！」
今「俺も行くー！」

大和さんに手を引っ張られて座ると、今成さんも移動してきて私の隣に座る。

大「餃子、美味しいな」
「そーでしょ？愛情を込めて作りましたから！ビールも一緒にどうぞ。出逢いですよ」

新しい缶のプルキャップを開けて、大和さんと今成さんに渡すと、2人が同時に餃子を頬張って、ビールを飲んだ。

「「美味いっ！」」

声まで揃えて、おもろいなぁ。

大「何、笑ってんの？」
「双子みたいやなって思って」
今「そりゃそうだよ！」
大「俺たち、二卵性双子やから！」

2人で肩を組むはずが、間に私が入っちゃった。

「私入ったら、3つ子になっちゃいますって」
今「じゃ、3つ子写メ、撮ろ！」
大「うえぽん、撮ってー」
上「お前らだけズルいわー」

缶を持って、顔を寄せて、ぱしゃり。

「あぁ、顔大きいのがバレちゃう」
大「そうか？」
今「むにむにしてるー」

そして何故か、両サイドから頬を突かれてる。
いつもなら嫌がるけど、今は何だか楽しい。
お酒の力ってすごいわー。

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