Happy Everyday 2nd.

ぶかぶかっていいね！by今成 ページ11

良太さんに電話したら、向こうからAちゃんの声が聞こえた！
マッハで準備して、コンビに寄って、突撃してみたら…これですよ。

「おはようございます」

立ち上がったAちゃんとハグしてから、格好を見てみる。
良太さんの服が大きすぎるから、パンツは掴んでないとずり落ちちゃうみたい。

「そ、そんなに見ないでくださいよ」
今「だって、新鮮なんだもん」

もー、照れて可愛いなぁ。

良「お前ってヤツは！」

良太さんが割り込んできた。
すっごく怒ってるけど…そんなに怒ったら、血圧が上がるってば。

今「いいじゃないっすか。朝ごはん買ってきたんで、3人で食べましょ」

良太さんが持っていたビニール袋をもらって、ご飯をテーブルに出す。

良「はぁ…。ナリもコーヒーでええか？」
今「もちろんです！」

白旗を揚げた良太さんがキッチンに行っている間に、Aちゃんの隣を陣取った。

今「良太さんと話してたら、Aちゃんの声が聞こえてビックリしたよ」
「いやぁ、送ってもらう予定だったんですけど、爆睡しちゃったらしくて、泊らせていただくという結果に…。上本さんの気持ちを痛感しているところです」

…いやいや、うえぽんはすっごく喜んでたよ。
口には出さなかったけど、オーラがそうだったから。

今「違うよ」
「ん？どういうことですか？」

うーん…、どー言おうかなー？
興味がある？
好きだから？
積極的？
いや、そーなんだけど、もっと違う言い方を…。
あっ、そっか！

今「みんなさぁ、Aちゃんが優しいから、甘えてるんだよ」
「甘えてるんですか？」
今「うん、そう」

だって、みんな、チャンスメイクしてるもん。
良太さんだって、2人きりになりたいから、泊らせてるんだし。

今「だから、Aちゃんも甘えなきゃ」
「えぇー…一応、私も送ってもらったりとか、ご飯食べさせてもらったりとか、結構甘えてるんですけど…」
今「もっと甘えてきてよー。寂しいじゃん」
「うーん、難しいですねー」

全然、難しくないじゃん。
今まで以上に、プッシュしてきてくれたら、いいんだって。

今「壁を破らなきゃ！」
「…善処します」

反応うっすー。
コレ、破る気ナッシングだわ。

良「ナリ、何でそんな顔しとる？」
今「何でもないっす」
良「ほうか。ほら、食べるか」

良太さんが、俺のコーヒーと用意してたご飯を持ってきた。
俺のも並べると、おおよそ5人前。

「選び放題ですね！」
今「でしょー？さ、食べよ！」
良「お前が言うな」

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