Happy Everyday

記念写真by私 ページ46

新井さんが不満そうやったし、もう1枚撮るのを提案した。

良「そうじゃな」
今「もー！しゃーなしな」

ってなワケで、もういっぺん撮る。
今度は私が真ん中で、画面に収まろうとしてぎゅうぎゅうになる。
シャッターは、やっぱり新井さん。

良「ほら、いくぞ」
今「最高の笑顔でー」
大「何やってるん？」

そこに大和さんが来て、

今「一緒に撮ろ。大和も入って」
大「じゃあ、ココ」

今成さんが誘って4人になって、

上「え、写真撮るの？」
鳥「お前らだけズルいなぁ」
西「俺らも入ったらええですやん」
能「ついでに俺もー」

最終的には8人になった。
腕の長い能見さんでも、自撮りは無理や。
そもそも、自撮り棒なんて持ってへん。
…てか、コレって普通に集合写真やん。

鳥「A、真ん中にこい」
「え、あ、はい…」
能「撮って」

能見さんが、遠巻きに見てたスタッフにスマホを渡した。

男「じゃあ、いきますよ」


――かしゃっ――


今「ちゃんと写ってる？」

スマホを受け取って確認してみたら、見事に全員が笑顔や。

「大丈夫です！いい感じです」
今「見せてー」

それ確認しようと、皆さんが私を囲む。
練習した証しが鼻をくすぐってくる。
こういう匂い好きやわー。
うん、めっちゃええ匂い。

能「…で、何で写メ撮ってんの？」

…あれ、知らんの？

良「知らんと撮っとったんか？」
今「だって、2人だけじゃ寂しそうだったし」
上「集まってるから気になったし」

あぁ、そういう理由ね…。
よー会ってるから、気付いてないんや。
何か、ちょっと悲しいなぁ。

良「今日は、Aちゃ…」
鳥「グラウンド、初めてだろ」

お、おぉ！
鳥谷さん、気付いてくれたんや！
さすが、キャプテン！

大「だから、記念写真か」
「そうなんですよ！」
上「へぇー。おめでとう」
「ありがとうございます♪」

皆さんにお祝いの言葉をかけてもらって、また新井さんに頭をわしゃわしゃされて…。
もう大変です！

「うにゃぁあ！やめてくださいってば！ボサボサになるからー！」
西「やっぱり、Aちゃんはおもろいなぁ」
「どこが！？」


「「「「「「「全部」」」」」」」


声、揃えんでええやん…。
困ってんねんから、ちょっとは助けてほしいわ。
やっとのことで、新井さんの手を払いのけることができた。
髪の毛が絡みに絡みまくって大変！

「ホンマに…あ、パピー」

ふと顔を上げると、視界にあの人が…。

西「え？」

音にしてしまったそれに、皆さんが振り向いた。

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