分からん娘やby能見 ページ4
ロッカールームは、さっきの話題で持ちきりやった。
能「最近の子って、あんなに淡泊なん？」
横「俺に聞かないでくださいよ」
能「じゃあ、ウメ」
梅「俺も分かりませんよ」
うーん…。
年齢はそこらへんやと思うねんけどなぁ。
�癲崢垢�勤めてる感じがありましたよね」
江「それ、分かる。新人ではない感じ」
着替えながら思った。
そういえば、剛がいない。
いつものことやし、気にせんでいると、悠々と入ってきた。
良「どこ行っとたんや？」
西「さっきの娘んとこです」
今「さすが、剛さんですね」
西「それ、どーゆー意味や」
鳥「手が早いってこと」
「そりゃあないっすわ」と剛が、荷物を置いて着替え始めた。
能「で、話してくれたん？」
あの娘は球団の非常勤スタッフで、忙しい時にしか呼ばれないらしい。
――以上。
剛なら、もっと掘り下げてくれると思って、期待しててんけど…。
上「名前、聞いてないんすか？」
西「ああ」
あのスピードスターが珍しい。
ロッカールームが沸いた。
西「だって、反応薄いんですもん。ガツガツいっても、しゃーないですやん。良太さんやったら、どーするんですか？」
良「俺に振らんでくれ」
最後まで、話題はあの娘のことばっかりやった。
アップが始まっても、頭の片隅にはあの娘がおる。
一見普通の娘やけど、印象に残っとる。
あの出会い方のせいかもしれんけど…。
それでも、ここまで思うんは不思議なもんやな。
◆◇◆
アップ・ミーティングも終わって、腹に軽く入れようと食堂に行く途中、あの娘に出会った。
あの娘は廊下の隅に寄って、俺を優先的に通らせようとする。
気になったし、声をかけてみた。
能「今から食堂行くねんけど、手空いてる？」
「ええ、まぁ…」
能「じゃ、行こ」
「あぁ、はい」
あっさりと承諾してくれた。
食堂に行くまでの間、何を話すわけでもなく、ただただ無言。
「コーヒーは、砂糖あり？」
「いえ、ブラックで」
先にあの娘を座らせて、うどんとホットコーヒーを頼んだ。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
俺は目の前に座って、うどんをすする。
なのにあの娘は、コーヒーを飲もうとしない。
能「飲まないの？」
「猫舌なので…」
能「なるほど。あのさ…」
話題を切り出そうとしたその時――
今「あの娘！」
大「篤史さん、ちゃっかり者ですね」
上「俺たちも混ぜてくださいよ」
良「おばちゃん、うどん4つ！」
アイツらに邪魔された。
…何やねん、ゆっくりできひんやん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Quintet(プロフ) - ますとらさん» 自分では退治できないので、人に頼んで、ひたすら応援しています(笑)。上本さんには、いっぱい頑張ってもらいます！ (2016年6月19日 13時) (
レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ますとら(プロフ) - Quintetさん» う、上本さん…かっこいいです(*´艸`) Gはもう、スプレーで殺します＼(^^＼)主人公ちゃん下着って…可愛い← (2016年6月18日 13時) (レス) id: ae5a1b29fa (このIDを非表示/違反報告)
Quintet(プロフ) - とりさんLOVEさん» 性格上、タメで話すのは難しいので、私はこのままでいかせていただきます。とりさんLOVEさんは、存分にタメでOKですよ。 (2016年5月24日 15時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
とりさんLOVE(プロフ) - Quintetさん» ホンマですか!ありがとうございます♪良かったらタメで話しません? (2016年5月23日 20時) (レス) id: bb31bb077e (このIDを非表示/違反報告)
Quintet(プロフ) - ますとらさん» ありがとうございます！少しずつ、それぞれ目線で進んでいく予定です！ぼちぼち頑張ります♪ (2016年5月22日 13時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Quintet | 作成日時：2016年5月21日 15時
