Happy Everyday

それはない…by7人 ページ25

「私が言ったのは、退治の意味です」

Aは、男たちが2列に並んで話を聞いている光景に

『これ、高校生やん…』

――と思っていた。
普段なら、すぐ口に出してしまうところだが、状況が緊迫していたために、心に押し留めていた。

「なので、上本さんは悪くありません。イジメはダメですよ！分かりましたか？」

そう思っているせいか、口調が先生っぽくなっている。

「では、質問のある人？」
良「はい！」
大「がっ！」

2列目に座っていた良太が、勢いよく手を上げた。
その拍子に、手の甲が大和の顎に直撃。
大和はその勢いで倒れたが、誰も気にしていない。

「はい。新井さん」
良「何で、ハグというか…抱き締めたんだ？」
「嬉しさのあまりです。はい、次ある人？」

Aは、淡々と進めていく。

西「はい、先生！」

今度は西岡が挙手。

「西岡さん、どうぞ」
西「そもそも、何で下着やったんすか？」

空気を読んでしっかりと高校生を演じているが、質問は核心に迫っている。

「着替えの途中で“G”が出てきたからです」

実にシンプルな答えは、隣の今成に脇腹を突かれている上本を含め、全員が知っていること。

西「そうやなくて…羽織れる時間あったやろ？うえぽんが退治してる間とか」
「そうですね。でも…


女のビキニ姿、見慣れてるでしょ？それと一緒です」


「「「「「「「…」」」」」」」


部屋に静寂が訪れた。
Aは、至極真面目な顔をしている。

「じゃ、これで終わりますね。ご静聴、ありがとうございました」

無言＝質問終了と判断し、Aは一息吐いて男たちと同じように座り込んだ。
だが、男たちは違う。

上「水着と下着は、別物だから！」
「え、一緒でしょ？」
上「違うって！」
「材質が違うだけで、上下を覆ってるんですから、一緒でしょ？」

被害者・上本が攻めたものの、度重なる発言で男たちを消沈させる。



さらにAは、追加攻撃を敢行。
水着話で脚を組み直した結果、スカートの合間からパンチラ以上のもの披露。

鳥「…見えてるぞ」
「え、何が？」
能「スカートやから、片膝はやめような？」

能見が動いて、そっと脚を崩させた。
それすら気付いていないAに、全員が溜息を吐く。
これにより、場の空気も変わった。

今「…飲みに行きますか」
能「そやな」
良「大和、車回しに行くぞ」
大「はい」
西「“オカズ”も手に入ったことやし、今日は満足やわ」
鳥「言葉を慎め」

男6人は、各自荷物を持って部屋を後にした。

酒にゃぁご注意をby上本→←言葉の意味が違うbyALL

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