BATTLE24 ページ27
〜及川side〜
2人が消えてしばらくの間の後、俺の脳内にノイズが響き渡った。
内容は、こう。
『烏野の山口です。』
『明日拷問があります。』
『そこで何があっても、思い出したことを言わないで下さい。』
『あと……。』
突然声が聞こえなくなる。
一分が過ぎたのだ。
「ご、拷問!?」
ふと横を見ると伊達工の1年生二人が抱き合ってガクガクと震えている。
「だ、大丈夫だから!二人とも!ほら深呼吸して!ほらほら!」
もにーくん、君がテンパってどうするんだよ。
「何だ及川。びびってんのか?」
いつの間にか俺の隣には岩ちゃんがいて、肩に手を乗っけていた。
「え、やだ岩ちゃんびびっちゃってるの?」
「殺すぞクソ川。」
いつもなら頭にお怒りマークをつけて言うのだが、今日はついていない。
「……だよねぇ。」
「何がだ。」
俺だって、さっきの『拷問』のことで頭がいっぱいだよ。
正直に言うと、怖い。
「何だやっぱりクソ川怖いんじゃねーか。」
「えっ声に出てた?」
「あらあら及川クン怖いんですか〜。」
「ビビりなんですか〜。」
いつの間にかまっつんとマッキーも来ていて、目の前でニヤニヤしている。
「……正直言うとね。」
「お前が素直なんて珍しいな。」
「でも、ね。皆がいるから。
岩ちゃんもまっつんもマッキーも、ぼっくんももにーも澤村くんも。
だから、大丈夫!」
「……及川が正論言ってるぞ。」
「なんかムカつくわ〜。」
「ちょっと!酷くない!?」
明日も、こんな風に楽しく話せたら良いんだけど、ね。
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