北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ5)

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サンジ「いいんだ！焦らなくていい。ゆっくり思い出せば...。そうだ、俺が毎日、Aちゃんのためにメシを作ろうか...？何か思い出すかも...」

『...サンジさん...！』

イッカク「キャプテン！！黒足がAを口説いてますよー！！プロポーズみたいなことしてますよー！！」

◆◆◆

『料理をすれば何か思い出すかもしれません...！』

ポーラータング号では、持ち回りで食事当番をしていたらしい。それは、クルーではない私も例外ではなく。

シャチ「Aの作るメシは美味ェんだよなー！」

ペン「そうそう！白ひげんとこで教えてもらったって！」

『白ひげ...そうなんですね。何か思い出すといいけど...。』

キッチンに立つと、自然に手が動く。
料理なんて、したことないと思ってたのに。

『魔法と同じで、これも体が覚えてるんだ...』

ベポ「あ！今日はAが作ってくれるの？」

『ベポ君！そうですよ。今日は私特製の、白ひげ海賊団スペシャルーえっ？』

自然と口をついて出た言葉だった。

ベポ「もしかして、思い出した？！」

『...いいえ、今...勝手に...、』

ベポ「そっか...。でも、きっとちゃんと覚えてるんだ！色々やってみようよ！」

◆◆◆

『という訳で、朝ごはんも僭越ながら私が作らせて頂きましたよ。』

「「「やったー！！」」」

ハートの海賊団クルーが、大喜びでテーブルにつく。
しかし、ペンギンが皿に盛られた料理を見て、僅かに狼狽えた。

ペン「...サンドイッチ...、」

『...ごめんなさい、ペンギン君も、嫌いだったかな...。』

ペン「...も？」

『あ...いや、実は、トラ男さんの分は和食なんです...。私も気付いたら、別で作ってて...。』

ベポ「やっぱり！覚えてるんだよ！やったぁ、A！きっと思い出せる！」

ベポが、ぎゅうとAを抱き締めた。

ベポ「キャプテンの嫌いなもの、ちゃんと覚えてるんだ！」

『そうだ...パンと、梅干し...。』

ペン「A～！」

後ろから、ペンギンにも抱き締められる。
それにしても、

『...不思議な感覚...。』

ハグは、なんだか落ち着く。
きっと、たくさんこうしていたんだろう。

『...さ、朝ごはんにしましょう。後でいっぱい、ぎゅーってしましょうね。』

(((キャプテンに殺される...！)))

ベポ「するー！！」