北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ33)

今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:30,271 hit

不可解ヒストリーページ33

ジャンヌと別れてすぐ、近くの店で地図を買い、目的地を決める。

『ここはスチール街の南側か...。ここから西にオーギョク鉱山、南にスイショー渓谷ね。」

Aは地図を手に考え込む。

さっきのジャンヌの話、どうも怪しい。
海賊の艦隊...島一つ囲める程の艦隊を組める大海賊が、果たしてどれだけいるだろうか。
寄せ集めの同盟だとしたら、それほどの数が集まるだろうか？
そして都合良く、世界政府や海軍が、それを制圧出来るほどの戦力をこの島に割くだろうか？

10年ほど行方不明だった後に海兵として島へ戻り、監獄を作ったというジャンヌの兄・監獄長のアイザック。

海軍の支配する島、そのせいで今や監獄島・ジェイルアイランドなんて呼ばれるようになった。
なかなか上手いことを言うものだ。

ダイナ岩、戦争、監獄、そしてさっきの、ビルの上の狙撃手(スナイパー)。
普通の平和な島では、およそ考えられない要素が多すぎる。

『...ま、今考えていても仕方ないか。』

政府や海軍が嫌いだから、私も"反海軍派"の考えになっているだけかもしれない。

『そのうち何か分かるでしょ。まずは鉱山に行ってみよう。』

Aは姿を消してから箒に乗り、鉱山の入口にある町を目指す。

◆◆◆

オーギョク鉱山町。
町の人に話を聞くと、ジャンヌの言った通り鉱山は全て海軍の管理下にあり、自由な出入りも出来ないんだとか。

『自由に出入り出来ないって...この島は鉱石産業で成り立っていたんじゃないんですか？』

町民「それは昔の話さ。今は海軍から貰った仕事をしてる奴が多いんじゃねぇかな。おかげで安定した仕事にありつけるよ。」

『(おっと海軍派か？鉱山に忍び込むなんてバレたらヤバいな...。)』

Aは適当に話を切り上げると、鉱山の入口へと向かった。
少し離れた場所から、入口の様子を盗み見る。
...ただの警備にしては、海兵の数が多い。

『やっぱりこの島、何かあるよな...っうわ？！』

意識を前方、鉱石入口や内部に集中していたせいで、背後から近付く人影に気付かなかった。
突然腕を引かれて、家屋の影へと引っ張られていっった。

ーーー
WS、評価あまり良くないですが個人的には好きです。