北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ31)

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WS】不招エトランゼページ31

WSの話ドレスローザ後くらいの時間軸
ゲーム未プレイの方はネタバレ注意

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【あらすじ】
レイリーの航海日誌を読んでいたところ、気になる島を見つけた。
様々な鉱石の原産地で、あのダイナ岩も眠る島。
鉱石は錬金術でも重宝するものだ。
Aは魔法研究も兼ねて、レイリーの航海日誌を頼りに島を目指すのだった。

◆◆◆

『ほ～、ここが宝石島...ジュエルアイランドかぁ。』

箒に乗り飛ぶこと数時間。
目的地・宝石島(ジュエルアイランド)へ辿り着いた。

『...なーんか...、レイリーの航海日誌で見たのと違うような...？』

そびえ立つ超高層ビルと、港には大きな海軍基地。
雄大な自然と、のんびりした空気感って書いてなかったっけ...？

『ま、行けば分かるでしょう。』

Aは海軍基地を飛び越え、街の上空へと差し掛かる。
適当に降りる場所を探そう。
そう思った時だった。

『ッ、あ"、...！！』

左肩に激痛。
...灼けるような、銃撃の痛み。

『(う、そ...なんでビルの上に狙撃手が...？！)』

バランスを崩し、箒から手を離す。
Aは街のど真ん中に落ちていった。

◆◆◆

『いたた...。』

上半身を起こし、頭をさする。
銃傷は痛いし、落ちた時に打った所も痛いし、とんでもないスタートだ。

「きゃあ！！」
「人が落ちてきたぞ？！」

街の人が、悲鳴をあげながらAから距離を取った。

『(わぁ、困ったな...。)』

近くに大きな海軍基地があった。騒ぎになるのは不味い。

「大丈夫ですか？！」

その時、遠巻きに集まる野次馬の中から、一人の女性が駆け寄ってきた。

『あっ？え？大丈夫...なんですけどね...、ちょっと人目が多くて居心地悪いなぁ、なんて...。』

どう切り抜けるか困っていたところの助け舟。
だが、まさか"上空から落ちて来て無傷の女"に近寄ってくる人がいるとは思わず、若干支離滅裂な回答をしてしまう。

「...そうですか。あっ！手当をしましょう！こっちです！」

女性は突然大きな声を出して、Aの肩を担いで立ち上がる。

「とりあえず、静かなところに行きましょう。」

今度はAにだけ聞こえるくらいの小声でそう言って歩き出す。
野次馬が、二人のために道を開けた。

「ジャンヌちゃん、大丈夫かい？その人は...、」

ジャ「大丈夫ですよ！」

野次馬のひとりが、Aを助けた女性ージャンヌーに声をかける。
ジャンヌは野次馬に笑顔を向けると、「行きましょう。」と足を早めた。