北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ29)

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セン「...はぁ、そういうことか...。」

『センゴクさんも、何を真に受けてるの！』

ハンコック「なんじゃつまらん。そなたを巡って戦争でも起きるかと思うておったのに。」

『ハンコック？！』

バギー「なんでぇ、Aにガキ仕込んだ男に、キッチリ落とし前つけさせるつもりだったが...。」

『バギー君？！こういう時だけ強気だね？！』

ロシ「...なんだ、良かったァ！じゃあ、Aは子供はいないんだよな？！相手もいねぇんだな？！」

『いません！残念だけど相手もね！』

黙りこくるミホーク、ジンベエとは違って、他のメンバーは随分とこの状況を楽しんでいたようだった。
なんとも良い性格をしているじゃないか、と、Aは遠い目をする。

ロシ「てっきり俺は失恋したのかと思ったぜ！...じゃあ、仕事に戻る！あとでな、A！」

「「「？？！！」」」

嵐の如く現れ去っていくロシナンテを、一同は呆然と見送った。

セン「はぁ...何を言っとるんだ、ロシナンテ...。」

ドフィ「フッフッフ、我が弟ながらマヌケだな。」

バギー「なんだあの海兵！Aは俺の(昔の)仲間だぞ！海兵なんかにやるかァ！」

ハン「愛の告白...なかなか度胸のある海兵じゃな。」

ロー「......。」

『なんだったんだ...。...まぁいいや、お騒がせしました。あとでG-5行ってあいつシバいて来よう...。』

Aはやれやれ、と首を振って、席に座る。
ロシナンテの言葉を意に介さないその姿に、センゴクはため息をついた。

セン「お前もお前だな、A。」

『ええ？！人助けしたのになんだその言い草は！』

ジンベエ「(いや...気付かんのか...鈍感な子だ...。)」

『ジンベエ？！なんて顔でこっち見てるの？！もういいからさっさと始めよ？！』

ミホ「遅れてきたのはお前だろう。」

『今日に限ってなんで全員いるんだよ！！』

◆◆◆

迷子の子供を見つけた島を中心に世界中に広まっていく"魔女の隠し子"の噂に魔女が気付くのは、もっとあとのお話。

『...訂正するの疲れた...。』

ロシ「元気出せよ、人の噂も七十五日って言うだろ？」

『盛大に勘違いしてたロシーに言われたくないな。』